まんじゅう大帝国 - まんじゅう大帝国のおしゃべり大外交

一年間の「おしゃべり大外交」を振り返る

──このライブを始めたきっかけは何だったのでしょうか?

竹内:単純に“外交”と銘打っていろんな方から何か吸収しようと思ったんです。

田中:友達を呼んで、なんか弱いからってんで先輩呼んで、ってやってたら先輩がまあ喋る喋る。

──第1回のウエストランドさんはすごかったですね。

田中:途中、話しを聞いてない時間ありましたよ。1回目で僕らが慣れてなかったっていうのもありますけど。

竹内:最初はやっぱり怖さがあったよね。

田中:間を埋めないとっていうのはあったね。でもウエストランドさんとも、かが屋さんとも仲良くなったのはデカい。もう今や売れ線ですから。

──ご自身も含め一年で変わりましたね。

田中:そうですね、だから一年前のことはあんまり覚えてないんですよ。ひとつひとつに必死で余裕がなかったというか。

──第2回が5月です。2週間前にさすらいラビーさんとジャイアントジャイアンさんが決まりました。

田中:その回から自分たちだけで喋る時間と、企画のコーナーを始めましたね。

竹内:そうそう。これが良かった。

田中:企画は良かったね。初回で力を入れてたってのもあるけど、おれはかなり準備をしたんだよ。これがうまくいったから図に乗って今でもやってるっていうとこあるよね。

竹内:あの回はいろいろ詰め込んできたよね。

田中:第3回はすごく縁起のいい回でしたよね。

──8月なので、ハナコさんはこの数ヶ月後にキングオブコントで優勝されます。キュウさんも事務所が決まるなど。

竹内:一番アツい感じの状態だったんじゃないですかね。

──企画としては「クイズまんじゅう大帝国」をしました。

田中:ここから清水さん(キュウ)が大活躍なんですよ(笑)。すごいんだから!

竹内:企画が強くなるから!

田中:そうそう! 「めっちゃええやん」が当たれば一発。

竹内:あれ出しゃいいのよ。

田中:ファルコンパンチだ。

竹内:溜めてドンよ。

──あとは竹内さんのひとりカラオケを流すという企画もスタートしました。あれは反応ありましたか?

竹内:いや、特に無いですよ。

田中:休憩時間にも何かやりたいってことで始めたんだよね。でも普通ああいうのは、「元気ないときに見て笑顔をもらってます」っていうのがあると思うんだけどね。

竹内:いや、いいんですよ。反応ないのが逆に気持ちよくなってきましたから。

──この第3回でお客さんもグッと増えました。実感としてはどうですか?

田中:この回以後、ゲスト発表する前から、「おしゃべり大外交のチケット買いました!」って言ってくれる方も出てきました。

──それは嬉しいですね。

田中:ありがたいです。それでいてお客さんが入れ替わってくれている感じもするから不思議ですよね。

竹内:今後は、深夜だと来られなかった人も来られるようになると嬉しいよね。もしおれがお客さんだったとして、19歳とかだったら多分深夜に何か行くのはダメって言われるからな。

田中:みんなにやさしいライブにしよう。ぼくらにとっても主催のトークライブっていうと貴重な場なので、いろんな方に来て欲しいですね。

──第4回は11月、パーパーさんと元卯月の木場さんが来てくれました。

田中:あれは楽しかったなあ。噛みしめちゃう。

──結局、清水さんも出てくれました。

田中:清水さんを使い始めた回ですね。招待しておいて舞台に上げて、辛いもの食わしたら椅子から転げ落ちてくれたんだよね。

竹内:誰も止められなかったね。

──ずっと卯月さんを呼びたかったんですけど、木場さんがやっと来てくれました。

竹内:やっと呼べてすごい楽しかったけど、何を喋ったか一つも覚えてないね。

田中:木場と喋ってたあの時間、史上一番ウケてないと思うよ。アイツとはちゃんとしたものは作れないね(笑)。

竹内:確かに木場くんの笑顔しか思い出せない…。

──そして前回の1月が第5回、ネコニスズさんとダニエルズさんです。

田中:もしかしたらいちばん良かったんじゃない?

竹内:うん。回としてね。バランスが良かった気がする。

田中:タイタンで固めたから不安だったけど、お客さんがたくさん来てくれて嬉しかったね。

環境が変わってきたら自然と「おしゃべり大外交」も少し変わるかもしれない

田中:最近ネコスズさんとミヤシタガクさんのトークライブを見させてもらってて、面白いんですよ。

竹内:ぼくはモノを見ないんですよね。

──モノを見ない…見ないのにどうして出る側になろうと思ったんですか…?

竹内:(笑)。

田中:見てない故の怖いもの知らずなんじゃないですか。

──なるほど(笑)。イベントでおっしゃってましたが、プロ野球選手になりたいんですよね? 元野球部のエースでキャプテンですし。

田中:野球は見ちゃってるからもうなれないでしょ。

竹内:でも野球をやってた時も試合はあんま見てなかったですよ。自分が出てる試合だけ。

田中:普通、自分がやってたら見るけどね。

竹内:応援してる球団が負けたりするのもやだから、かなり俯瞰で見てるね。あ〜、上手くやってる方が勝ったねぇ〜って。

──…なんか心配になってきました(笑)。

田中:本当に頭ん中が空っぽなんだよね。

──田中さんは最近のnoteの投稿(タイトル「世なおし」)がちょっと怖かったですが…。

竹内:あれは気味が悪い。

田中:学生時代に書いたやつなんですけど、イケてなかったんだな〜って思いますね。今以上に暗い部分がありましたよ。

──そんなお二人のトークやネタを見ていると、すごくバランスが取れているなと思います。最初から仲は良かったんですか?

田中:先輩後輩が逆だったら仲良くなかっただろうね。先輩だったらちょっとやだな。これからタイタンの学校から入ってくる子たちはかわいそうだよ。

竹内:確かに、「ネタどうでしたか!?」とか言われても…。

田中:なんも考えてないもんな(笑)。しかも向こうはまさかなんも考えてないとは思わないだろうから、「壁を作るタイプの人間だ」って思われるんだよ。

竹内:ずっとそうなんですよね。デキる人じゃないのをどう伝えるかっていう。

田中:それはデキる人が言うセリフなんだよ。まあでもここ数年環境が変わっていってるから楽しいね。一年前、このライブが始まって。そんときはテレビも全然出てないし、トークだってほぼやったことなかったし。今年は学校からの後輩が入ってくるから事務所内の環境が変わって、これから夜の時間帯でイベントレギュラー化を目指すわけで。おれらの環境が変わってきたら自然と、「おしゃべり大外交」の感じも少し変わるかもしれないね。

竹内:連動してよくなっていったらいいね。

──お二人のトークを初めて聞いたときに、本当にネタみたいに普段からおしゃべりされているんだなと感動したんです。

田中:雑談してたものがネタになるときもあるし、そうじゃないこともあって、毎回バラバラだよね。

竹内:なんか面白そうであればなんでもって感じですね。

田中:竹内のフィルターを通れば成立するんですよ。ぼくが面白いとするものは、多分一般的には笑えないものも含まれるから、それこそnoteに書いてることがそうなんですけど、そういうものも含めて全部投げて、「竹内が笑えば大丈夫だろう」っていうのはありますね。

──竹内さんのフィルターが、田中さんの“面白い”をみんなに伝わりやすくするんですね。

「今のうちだぞ!!!!!!!!!」「捨てたもんじゃないよ!」

──では今月の「おしゃべり大外交」へ来るお客さんへ何か一言あれば。

竹内:ん〜、そうだなあ…今年はもっともっと知名度を上げていきたいと思っているんです。だから今後このイベントは全然チケットが取れないようなイベントにしたいですね。…「(いきなり大声で)今のうちだぞ!!!!!!!!」っていうことです。

一同:(爆笑)

田中:大丈夫? 文字で見たら恥ずかしくない?

──田中さんはいかがですか?

田中:今まで深夜でやってきてどんどん良くなっているので、わりと良いもんだよっていうのを知って欲しいですね。次回はそのために盛り上げる回だって思ってます。なんで、ちゃんと用意するから見にきてよっていう感じですね。…「捨てたもんじゃないよ!」っていうね。

──キマりましたね(笑)。楽しみにしています!

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