なぜ好投手・カイケルはまだ契約が決まらないのか?

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アストロズで過ごした7シーズンで200イニングを3度クリアし、2015年にサイ・ヤング賞を受賞するなど、通算防御率3.66の好成績をマークしたダラス・カイケルが、まだフリーエージェント市場で売れ残っている。それどころか、カイケル獲得を狙うチームの具体的な話すら聞こえてこない状況なのだ。なぜこのような状況に陥ってしまったのか。ESPNのバスター・オルニーが分析している。

オルニーは自身の記事のなかで、カイケルの契約が決まらない状況を分析。そのうえで、レギュラーシーズン開幕が迫っている状況のなかで、カイケル自身が希望する契約を手に入れることは難しいと結論付けた。

もし10年前であれば、カイケルは総額1億5000万ドル程度の6年契約を得られたであろう、とオルニーは指摘する。しかし、現代のメジャーリーグは、長期大型契約を避ける傾向にあり、30代の選手となればその傾向はさらに顕著となる。また、現代のメジャーリーグは威力のある速球を武器とする本格派投手を高く評価する傾向にあり、技巧派のカイケルはそれに当てはまらない。要するに、カイケルは毎年コンスタントに成績を残しながらも、年齢や投手タイプの面で「時代に合わない投手」となってしまっているのだ。

オルニーがカイケルの比較対象として挙げたのが、今オフ、ヤンキースと再契約を結んだJ.A.ハップだ。ハップはヤンキースと2年3400万ドル+オプション1年という条件で再契約を結んだ。オルニーは、ハップが契約を決めた時点であれば、カイケルも同様の契約を手に入れられたはず、と指摘する。しかし、カイケルはそれ以上の契約を望み、それに応える球団は現れなかった。

すでに各球団はオフの補強をほぼ終えており、カイケルに複数年の大型契約をオファーする予算は残っていないと見られる。カイケルが今季プレイしたいのであれば、相場を下回る短期契約を受け入れるしかないだろう。窮地に立たされたカイケルがどのような決断をするのか注目だ。