ハミルトン、中団グループの躍進を期待。「ルノーF1やレーシングポイントが上位にくるかも」

 ルイス・ハミルトンはバルセロナでのプレシーズンテストで目にしたことをもとに、F1の中団チームがトップ3チームに近年ないほどに近づいていると考えている。

 メルセデス、フェラーリ、レッドブルはF1にハイブリッド時代が到来して以来、難攻不落のトップ3チームを形成してきた。2021年にF1が新レギュレーション基盤を導入するまでは、その座は揺るがないものと思われる。

 しかしながら2019年は空力ルールの変更があることに加え、今シーズンは一部中団チームが内なる成長を遂げて、トップチームとの差を縮めるチャンスを掴むことになるかもしれない。ハミルトンはその可能性を歓迎している。

「3チームはトップに留まると思うが、僕が気づいた限りでは、その後ろのチームも近づいてきている」とハミルトンは語った。

「中団チームの集団全体が近づいてきているんだ。現時点では、どのチームが4位に相当するかは分からないけれど、前よりもずっと差を詰めてきている」

「以前は1秒程度の差があったが、今ではコンマ5秒かそれより小さいかもしれない。素晴らしいことだね」

 メルボルンでの開幕戦か序盤のレースでは、中団チームが表彰台フィニッシュの幸運に恵まれるというような驚きの展開があるかもしれない。だが今年もシーズン終盤の序列は、極めて重要なシーズン中の開発によって決定づけられることになるだろう。

「中団チームがいかに1年を通して開発を行なえるかにかかっている。それに、彼らがトップ3チームと同じくらい迅速な開発作業をする能力があるかどうかは疑問だ。でも面白いことになるだろうね」とハミルトンは付け加えた。

「ルノーやレーシング・ポイントが、以前よりもずっと上位につけるレースがあるかもしれないよ」

© 株式会社三栄