2020年、フォーミュラEにロンドン大会が復活。展覧会会場を使った史上初の屋内外レイアウト

 ABBフォーミュラE選手権は3月5日、2019年末に開幕する第6シーズンのなかで、イギリスの首都ロンドンでのレースを復活させることを発表した。

 市街地を舞台に電動フォーミュラカーで争われるフォーミュラEはシリーズ誕生初年度の2014/15年、発足2年目の2015/16年にロンドンにあるバタシー・パークを舞台に最終戦が行われてきた。

 しかし、このバタシー・パークでのレース開催については地元住民から反対の声が大きく、開催契約が途中で打ち切られる事態に。以降、イギリスでシリーズ戦は開催されてこなかったが、2019/20年の第6シーズンに復活することになった。

 5日の発表によれば、復活するイギリス戦“ロンドンE-Prix”は2020年7月25~26日に最終戦ダブルヘッダーとして開催。舞台は、ニューアム特別区にあるエクセル展覧会センターだ。

 コースは23のコーナーを持つ全長2.4キロのレイアウトで展覧会センターの敷地内を周回する構成。スタート/フィニッシュラインがセンター内に設けられた屋内外イベントとなる。

 またフォーミュラEによれば、エクセル展覧会センターとの契約は複数年だといい、具体的な年数は不明だが第6シーズン以降も継続開催される見込みだ。

 フォーミュラEのアレハンドロ・アガグCEOは「イギリスでふたたびフォーミュラEが開催できることをうれしく思う」と述べている。

「あらゆるモータースポーツシリーズがロンドンでイベントを開催したいと熱望している。我々にとっても願望だったし、今回ロイヤルドックに面したエクセル展覧会センターという新たなホームを見つけることができた」

「イギリス国内におけるフォーミュラEの人気、認知度は確実に高まっている。2020年の夏にビッグイベントが帰ってくることは、ロンドン市民にとっても誇りになるはずだ。ロンドン市内でフォーミュラEを開催することは、市としてクリーンテクノロジーに取り組んでいることを象徴するものだからね」

 新たな開催地となったエクセル・ロンドンのジェレミー・リースCEOは「世界で初めて施設の屋内外を使ったイベントを開催できることを誇らしく思う」とコメントを発表している。

新生ロンドンE-Prixのレイアウト図

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