内閣支持率、与党支持率ともに大きな変動なし|2月世論調査まとめ

2月中に行われ、有効回答数や回答を公開している報道機関10社の世論調査の結果をまとめ、比較しました。なお、各社の調査日や手法は異なるため、あくまでも参考値としてご覧ください。

内閣支持率は上昇/減少が半ばする形に

「安倍内閣を支持しますか?支持しませんか?」といった旨の内閣支持・不支持率について10社を比較すると、前回の調査から支持率の上昇した調査と、減少した調査が半ばする形となっています。
まず、上昇に目を向けると、もっともその幅が大きかったのは共同通信で、前回1月12~13日に行われた調査から2.2ポイント上昇の45.6%になりました。前回より上昇に転じたのは、ほかに毎日新聞、NHK、JNN(TBSテレビ)、ANN(テレビ朝日)の各調査になりました。
一方、減少のほうでは、もっとも幅が大きかったのは産経新聞・フジテレビで、前回1月19~20日に行われた調査から4ポイント減少の43.9%になっています。ほかに減少に転じたのは、朝日新聞、時事通信、日経新聞の各調査になりました。
なお、読売新聞の調査においては、前回1月25~27日に行われた調査より、内閣支持率の変動はありませんでした。

不支持率においても支持率と同様、上昇と減少が半ばする形になりました。最も上昇したのは日経新聞で、前回1月25~27日の調査から5ポイント上昇の42.0%になりました。

立憲民主党の支持率はやや微増傾向

与党である自民党の支持率は、内閣支持率の変動とほぼ呼応する形で、10の調査のうちの5つは増加、5つは減少することとなりました。
もっとも支持率が増加したのは共同通信の調査で、前回の調査から4.6ポイント上昇の40.6%となりました。反対に、もっとも支持率が減少したのは産経新聞・フジテレビの調査で、前回の調査から4.2ポイント減少の35.2%となりました。

野党第一党の立憲民主党は、前回の調査より大きな変動はありません。ただ、ANNの調査では前回1月26~27日の調査から比較的上昇し、2.8ポイント上昇の9.9%となりました。そのこともあり、全体を通しては支持率が微増した形になりました。

自民党の支持率には現状ではあまり変動はありませんが、立憲民主党をはじめとする野党は今後どの程度の存在感を示せるでしょうか。引き続き注目です。

<参考>
JNN(TBSテレビ) 世論調査(2月2〜3日実施、回答数1288)
共同通信 世論調査(2月2~3日実施、回答数1027)
毎日新聞 世論調査(2月2~3日実施、回答数1023)
時事通信 世論調査(2月8~11日実施、回答数1222)
NHK 世論調査(2月9~11日実施、回答数1236)
日経新聞 世論調査(2月15~17日実施、回答数988)
朝日新聞 世論調査(2月16〜17日実施、回答数1927)
産経新聞・フジテレビ 世論調査(2月16~17日実施、回答数1000)
読売新聞 世論調査(2月22~24日実施、回答数1086)
ANN(テレビ朝日)世論調査(2月23~24日実施、回答数1076)
(データ分析・執筆協力:若林良)

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