二宮・法人破産のホーム、別事業者が継承 運営再開 

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 社会福祉法人「大磯恒道会」の破産に伴い昨年12月から休止状態が続いていたグループホーム「かわわの家」(神奈川県二宮町川匂)について、事業を別の民間事業者が引き継いだことが5日、分かった。同日の同町議会本会議で渡辺訓任氏(共産)の総括質疑に村田邦子町長が答えた。

 事業を引き継いだのは県内を中心に約150カ所の介護施設を運営する日本アメニティライフ協会(横浜市青葉区)。地域密着型サービスのグループホームとして町が2月に新たに指定した。

 旧「かわわの家」の施設の一部を改修し、「花物語にのみや」として新たに開設した。同社によると、定員は18人。職員や入居者の募集をすでに始めており、3月中の受け入れを目指しているという。

 恒道会を巡っては職員の退職や利用者数の減少により経営が悪化。昨年12月に東京地裁に破産を申し立てた。恒道会が運営していた特別養護老人ホームの「恒道園」(大磯町虫窪)や「もとまちの家」(二宮町二宮)などの事業を新たに社会福祉法人「豊友会」(山口県)が引き継いだ。

 この日の本会議で村田町長は「現在は新たな法人の下で安定した福祉サービスが提供されている。今後の運営も見守る体制づくりを進めていきたい」と説明した。

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