巨人・丸 最強2番打者にバントはない?

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話題のアスリートの隠された物語を探る「スポーツアナザーストーリー」。本日は、5日に行われたオープン戦、広島−巨人戦のエピソードを取り上げる。

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【プロ野球オープン戦広島対巨人】5回 見逃し三振に倒れ、ベンチに戻る巨人・丸佳浩=2019年3月5日 マツダスタジアム 写真提供:産経新聞社

「もともと僕が知っているマツダスタジアムの打席、景色だった」(巨人・丸)

5日にマツダスタジアムで行われたオープン戦、広島−巨人戦。平日のデーゲームにもかかわらず、スタンドには2万2,572人のファンが詰めかけました。このカードは、球場も含めてそのまま今シーズンの開幕カードであり、いわばその“前哨戦”。

また、FAで巨人に移籍した丸佳浩選手と、その人的補償で広島に移った長野久義選手が直接対戦するとあって、否が応でも注目のカードになりました。

初回、巨人の攻撃。「2番、センター、丸」がコールされると、真っ赤に染まったスタンドからのブーイングはほとんどなく、自然と拍手が湧き上がりました。

「予想外というか、想像していなかったので嬉しかった。温かく迎えてくださって感謝したい」(丸)

カープの先発は、3年目の床田(とこだ)寛樹投手。一昨年、1年目から開幕ローテーションに入った逸材ですが、ヒジを故障し手術。昨年、1軍登板はありませんでしたが、今年は再び開幕ローテ入りを目指しています。

この日も気合十分。初回から吉川尚、丸、坂本勇を3者連続三振に斬ってとりました。丸は2三振1四球で、3打席ノーヒットに終わりましたが、まだこの時期は目慣らし。原監督は「気負わず、自分のペースでプレーしていた」と評価しました。

とはいえ、床田→飯田→藤井皓→岡田のリレーの前に、ジャイアンツ打線はチャンスであと1本が出ず、6回に1点を奪ったのみ。一方、カープ打線は「打てる捕手」・會澤が3回に先制2ランを放つと、5回にはバティスタがダメ押しの2ランを放って、4-1でカープが快勝。原監督は試合後、こうコメントしました。

「(カープは)少ないチャンスをものにする、ああいう場面で長打が出るというのはね。壁はかなり高いなという感じですね」

カープの4連覇を阻止して、5年ぶりのペナント奪還を果たすには、昨年7勝17敗1分けと大きく負け越した直接対決に勝ち越すことが急務ですが、なかなか一筋縄ではいかないことを、4年ぶりに対戦した原監督は実感したに違いありません。

また、広島に移った長野は、七回2死2塁のチャンスに、代打で登場。こちらはライトへのファールフライに倒れましたが、やはり大きな拍手が送られ、「ありがたいですね」とコメントしました。

このカードは6日もマツダスタジアムで、デーゲームで行われます。強打者が並ぶジャイアンツ打線ですが、昨年はつながりを欠くケースが目立ちました。どうオーダーを組むかも考え所ですが、原監督は今季、丸を2番に据える方針のようです。

このところメジャーでも主流になって来た「2番最強論」をもとに、目指すのは初回から積極的に2点、3点を取りに行く野球……つまり「バントをしない」ということです。とはいえ、昨年まで3番を打っていた丸に2番を打った経験はなく、バントをしないとは言っても、状況によっては右に引っ張って進塁打を狙ったり、求められることが多くなるのは確実。

新たな環境で、新たな打順……「丸ならこなしてくれる」という指揮官の期待に、どう応えるのか。続く6日の2戦目も注目です。