洋上ロケット発射成功 御宿で千葉工大

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ごう音を上げて上昇するロケット=御宿町

 千葉県御宿町の網代湾で、ロケットの洋上発射実験が行われた。台船からごう音を響かせて上昇し、高度約250メートルまで達して海へ落下。実験を担当した千葉工業大学惑星探査研究センターの和田豊非常勤上席研究員(37)は、「無事成功」と述べ、取得したデータを今後開発する高度30キロ級小型観測ロケットの打ち上げの資料にする。

 実験は、同大と宇宙ベンチャー企業「アストロオーシャン」の共同事業。2020年までに宇宙塵採取を目的とした高度30キロ級のロケットの海上打ち上げを計画している。洋上発射は陸上に比べて制約が少ない利点があるという。

 ロケットはカーボン繊維の複合材料。全長約170センチ直径約15センチ、乾燥重量は約8キロで、学生が手作りした。固体燃料と酸化剤を混ぜて推進力を得て飛ぶ。

 発射台は縦8メートル横10メートルの大きさの台船に設置され、岩和田漁港から船で引っ張られて発射地点に到着した。学生らが作業して迎えた午後5時ごろ、ロケットは火を噴いて大空へ打ち上がった。

 和田非常勤上席研究員は「波の揺れや発射の反動などが発射にどんな影響があったか、いいデータが取れたと思う。今後の研究に役立てたい」と話した。