ヤンキース・セベリーノが右肩炎症で離脱 代役候補は?

新たなシーズンに向けて戦力補強を施し、開幕ロースターの形が見え始めたとしても、故障者の発生によりプランの変更を強いられるのはよくあることだ。ヤンキースはすでに開幕投手に指名されているルイス・セベリーノが右肩の炎症により少なくとも2週間は投げられないことになり、開幕に間に合うかどうか怪しくなってきた。昨季19勝をマークしたエース右腕の穴を、ヤンキースはいかに埋めるのだろうか。

ヤンキースのアーロン・ブーン監督は、セベリーノが予定通りに開幕投手を務める可能性は「極めて低い」と発言。2015年から2017年まで3年連続で開幕投手を務めた田中将大に、その座が巡ってくる可能性が出てきた。また、セベリーノ不在の間、先発ローテーションの1枠を代役で埋める必要がある。フリーエージェント市場にはダラス・カイケル、ジオ・ゴンザレス、エドウィン・ジャクソンといった先発投手が残っているが、予算を考えるとカイケル獲得は現実的ではなく、外部から代役を補強する場合はゴンザレスないしジャクソンが有力な候補となるだろう。

外部からの補強ではなく、内部の戦力で穴埋めを行う場合、ドミンゴ・ヘルマン、ジョナサン・ロアイシガ、ルイス・セッサ、チャンス・アダムスといった投手たちが候補となる。このなかでは昨季14試合に先発し、シーズン通算で奪三振率10.72をマークしたヘルマンが最有力候補と言えるだろう。昨季は不調だったものの、マイナーで2016年に13勝1敗、2017年に15勝5敗の好成績をマークしているアダムスも面白い存在だ。

レギュラーシーズン最初の19日間のうち4日間がオフであることを考えると、この期間を先発4人で回すことも可能である。ただし、田中、ジェームス・パクストン、J.A.ハップ、CCサバシアという顔ぶれの先発投手陣は年齢や故障リスクの面でそれぞれが不安を抱えており、シーズン序盤からフル稼働させるのはなるべく避けたいところだろう。ブライアン・キャッシュマンGMがどのような判断をするのか注目だ。

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