ツインズ・サノーが故障離脱 戦列復帰は5月の予定

右足のアキレス腱付近の状態が思わしくないミゲル・サノーについて、ツインズは治療に専念させる決断をした。本格的な練習を再開できるのは4月中旬の見込みであり、チーフ・ベースボール・オフィサーのデレク・フォルビーは、サノーの戦列復帰は5月になるのが現実的であるとの見解を示している。フォルビーは「彼は素晴らしい冬を過ごしていた。故障が再発してしまったのは本当に残念だよ」と無念そうに話していた。

今季はサノーにとって巻き返しを図るシーズンとなるはずだった。昨季は故障と不振の影響で自己最少となる71試合の出場にとどまり、打率.199、13本塁打、41打点、OPS.679、266打席で115三振と自己最悪のシーズンに。それだけに、今季にかける思いは強く、ロッコ・バルデリ新監督が「彼は素晴らしい冬を過ごして春季キャンプにやってきた。身体の状態はとても良さそうだったし、力強い動きをしていた」と絶賛するほどだった。しかし、ここにきて1月にドミニカ共和国で痛めた右足の故障が再発。開幕まで1ヶ月を切ったこの時期に離脱を余儀なくされた。

ツインズはサノーの離脱により、新戦力のユーティリティ・プレイヤー、マーウィン・ゴンザレスを当分の間は正三塁手として起用する方針だ。ゴンザレスは三塁の経験が内野4ポジションでは最も少なく、キャリア通算で93試合(うち先発出場は62試合)だけ。しかし、今春のオープン戦では先発出場3試合のうち2試合で三塁手として出場するなど、すでに準備を開始している。

また、ゴンザレスが正三塁手として起用されることに伴い、ウィリアンス・アストゥディーヨ、ジェイク・ケイブ、エイレ・アドリアンザらによるロースター枠争いが激しさを増している。サノー復帰までの間、チーム内で激しい競争が繰り広げられ、結果として戦力の底上げに繋がるのであれば、サノーの離脱は文字通りの「怪我の功名」と言えるのではないだろうか。

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