西部ガス、電気値下げ 九電に対抗 平均1・64% 4月から

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電気料金の値下げについて説明する西部ガスの藤本亨副社長(左)ら=5日、福岡市

 西部ガスは5日、電力小売事業で提供している電気料金を4月1日から値下げすると発表した。家庭用と業務用の全プラン平均で1・64%程度引き下げる。九州電力が同日から電気料金を値下げするのに対抗した。

 藤本亨副社長が福岡市内で会見し、「九電との競争が激しくなっている。当社の顧客をしっかり囲い込み、引き続き選んでもらえるようにしたい」と引き下げの狙いを語った。

 九電は4月から一般家庭向けや企業向け、自由料金などを含めた全体で電気料金を約1・3%引き下げると発表している。

 これに対し、西部ガスは都市ガスも供給している家庭向けで使用量300キロワット時超の世帯の引き下げ幅を拡大。契約容量20アンペア以下の基本料金を値下げするなど、九電より割高な部分について「重点的に値引きした」という。

 西部ガスは電力小売りが全面自由化された2016年4月から都市ガスを供給する熊本、福岡、長崎の3県で電力事業を展開。値下げは今回が初めてで、加入世帯が多い「プラスでんきプラン1」(30アンペア契約)だと、標準的な世帯で月額73円安くなるとしている。

 同社によると、エネルギーの小売り自由化以降、九電から獲得した電気契約が約8万件に上った一方、ガス契約は九電に約8万件奪われたとしており、両社の顧客争奪戦が過熱している。(宮崎達也)

(2019年3月6日付 熊本日日新聞朝刊掲載)