Rソックス外野トリオ 外野3ポジションGG賞独占を目指す

メジャーリーグの歴史上、外野3ポジションのゴールドグラブ賞を独占したチームは存在しない。しかし、今季のレッドソックスはそれを実現する可能性を秘めている。左翼アンドリュー・ベニンテンディ、中堅ジャッキー・ブラッドリーJr.、右翼ムーキー・ベッツの外野トリオとなってから3年目。本塁打キャッチ、右中間や左中間のダイビングキャッチ、各塁への好返球など様々な好プレイを見せる外野トリオは史上初の快挙を目指している。

昨年、レッドソックスの外野トリオは「史上初の快挙」を成し遂げるまであと一歩に迫った。右翼のベッツは3年連続のゴールドグラブ賞に輝き、中堅のブラッドリーJr.はようやく初受賞。左翼のベニンテンディはファイナリストの1人となった。

外野トリオによるゴールドグラブ賞独占について、ベッツは「史上初のことを成し遂げるのはいつでも特別なことだよ。僕たちはそれを成し遂げることのできるメンバーだと思う。実際、昨年はあと一歩のところまでいったんだからね。今季も協力し合って良い守備ができれば、またチャンスはあると思っている」と語る。ベニンテンディも「まだ成し遂げられていないの?独占できたら本当に素晴らしいね。僕たちはそれを目指しているよ」と意欲を口にした。

ゴールドグラブ賞は同じ選手が連続で受賞する傾向があり、3年連続受賞中のベッツはもちろん、昨年初受賞したブラッドリーJr.にも今後は票が集まりやすくなることが予想される。よって、「外野3ポジション独占」を成し遂げるためのカギはベニンテンディが握っていることになる。

ベニンテンディのライバルとなるのがアレックス・ゴードン(ロイヤルズ)だ。ゴードンは左翼手としてゴールドグラブ賞を6度受賞。昨年も守備防御点+18をマークしており、30代半ばを迎えた現在も守備力に衰えは見られない。また、レッドソックスの本拠地フェンウェイ・パークは左翼が狭く、左翼手の守備力が過小評価される傾向にある。このあたりもベニンテンディが越えなければならないハードルとなるだろう。

アレックス・コーラ監督は「あの外野陣は我々の大きなアドバンテージだよ」と外野トリオの守備力への全幅の信頼を口にする。指揮官や投手陣が全幅の信頼を置く外野トリオは、史上初の快挙を成し遂げることができるのか。史上初の快挙を目指す外野トリオの今季の活躍に期待したい。

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