川崎がACLで対戦する「世界レベル」の助っ人6名

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージが始まった。

昨年J1連覇を達成した川崎フロンターレはH組に入り、5月までに上海上港(中国)、シドニーFC(オーストラリア)、蔚山現代(韓国)と6試合を戦う。

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今回は川崎とグループステージで対戦するこの3チームの「世界レベルの助っ人たち」を紹介しよう。

フッキ(上海上港)

ブラジル代表:47試合11得点

Jリーグから世界的ビッグスターとなった“超人”フッキは、中国での4シーズン目を迎える。

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昨年は宿敵・広州恒大の8連覇を阻み念願のリーグタイトルを奪取。今年はアジアの頂点を目指して戦う1年となり、同様にACL初制覇を狙う川崎の前に立ちはだかるであろう。

シーム・デ・ヨング(シドニーFC)

オランダ代表:6試合2得点

現在、サッカー界ではフレンキー・デ・ヨングが若手の筆頭格と目されているが、それ以前の「デ・ヨング」といえばナイジェル・デ・ヨング(現アル・アハリ/カタール)であり、シーム&ルークのデ・ヨング兄弟であった。

特にアヤックスの主将を任され「10番」を背負ったシームは、往年の名選手デニス・ベルカンプを彷彿とさせるシルクのように繊細な技術と決定力を備え、オランダの未来を担う選手と考えられたほどだ。

やや線の細い面があり大きな成功を収められなかったが、まだ30歳。このACLは健在をアピールする格好の場となるはず。

ジュニオル・ネグラオン(蔚山現代)

32歳になるブラジル人の大型ストライカー。

若手の頃コリンチャンスに在籍した他、ポルトガル、ベルギー、スイスでのプレー経験を持つが、いずれも目立った結果は残せなかった。

しかし2016年に1年間プレーしたタイで得点能力を開花させると、一昨年に韓国の大邱FCでもゴールを量産。昨年は蔚山で22ゴールを記録し、ベストイレブンに選出された。

オスカル(上海上港)

ブラジル代表:47試合12得点

フッキと共に上港を牽引するのが、かつてチェルシーで活躍しブラジル代表の中心選手でもあったオスカルだ。

現在まだ27歳であるが、自国開催となった2014年ワールドカップでの失敗が響き、長くセレソンから遠ざかっている。しかし本来であればネイマールと共に母国を引っ張っていなければならない選手であろう。

彼とフッキ、エウケソンのブラジル人トリオは、このACLで最も破壊力のある組み合わせといっても過言ではない。

レザ・グーチャンネジャド(シドニーFC)

イラン代表:44試合16得点

若い頃に家族でオランダへ移りヘーレンフェーンでキャリアを開始したストライカー。イラン代表として2014、2018年のワールドカップに出場した。

近年は再びヘーレンフェーンでプレーしていたのだが、昨年の夏にキプロスのAPOELニコシアへ。ただあまり活躍できず、今年冬にオーストラリアのシドニーFCへ移り1日の試合でAリーグ初得点をあげた。

同クラブではかつてプレミアリーグで活躍したアダム・ル・フォンドルがゴールを量産しているが、アジアの舞台で警戒すべきは彼かもしれない。

ミッケル・ディスケル(蔚山現代)

アジアでは非常に珍しいアメリカ代表のイケメンMF。

父親はノルウェー人で同国のユース代表に選出された経験を持つが、最終的にアメリカのA代表を選択。2014年ワールドカップに出場した。

繊細なボールタッチと広い視野が特徴で得点力も備える。韓国には昨夏やってきたが、保有権はマンチェスター・シティであり、期限付きとなっている。

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