AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージが始まった。
一昨年のアジア王者である浦和レッズはG組に入り、5月までにブリーラム・ユナイテッド(タイ)、全北現代モータース(韓国)、北京国安(中国)と6試合を戦う。
今回はその浦和とグループステージで対戦するこの3チームの「恐れるべき」選手たちを紹介しよう。
ヘナト・アウグスト(北京国安)
ブラジル代表:32試合6得点(2011~)
フラメンゴ、レヴァークーゼン、コリンチャンスで活躍したMF。
もともとはアクティブな攻撃的MFであったが、年齢を重ねてバランサーとしての才能に磨きをかけ、チッチ監督のブラジル代表に定着した。
【関連記事】大注目!名古屋の新司令塔シミッチについて知るべき「5つのこと」
南米予選は16試合に出場したもののワールドカップ本番では控えに。それでも準々決勝のベルギー戦でゴールを記録している。
ペドロ・ジュニオール(ブリーラム・ユナイテッド)
「タイ最強」のブリーラムで恐れるべきは、日本を知り尽くしたこの男であろう。
過去に大宮、新潟、G大阪、FC東京、神戸、鹿島とJの6クラブに所属した32歳のブラジル人アタッカーは、昨夏、鹿島を退団した後に中国2部リーグで6試合6ゴールを記録し、今年からタイへやってきた。
チームとしての機能性にやや難があり好不調も激しいが、個人能力は申し分ない。ブリーラムの浮沈は彼にかかっているといっても過言ではないだろう。
ヒカルド・ロペス(全北現代モータース)
昨シーズン、圧倒的な強さでKリーグ連覇を達成した全北現代の10番を背負うのが、この28歳のブラジル人アタッカーだ。
母国では小さなクラブに在籍した経験しかない全くの無名選手であったが、2015年以来プレーする韓国では大きな成功を収めている。
2016年に加入した全北現代ではその年ACL王者の一員となり、同年と昨年にはKリーグでベストイレブンに輝いている。
セドリック・バカンブ(北京国安)
コンゴ民主共和国代表:16試合7得点(2015~)
ビジャレアル時代に2季連続で二桁得点を達成したストライカー。スピードとシュート技術に優れる。
フランス生まれで各年代のユース代表に選出された同国の有望株であったが、2015年にルーツであるコンゴ民主共和国代表入り。これまでアフリカ杯などに出場している。
北京国安には昨年加入し、1年目にして23試合19ゴールという素晴らしい成績を残した。
モディボ・マイガ(ブリーラム・ユナイテッド)
マリ代表:59試合13得点(2007~)
ソショー時代にリーグ・アンで15ゴールを記録した左利きのFW。
マリ代表としてもフレデリック・カヌーテの後継者として期待され、10年近くに渡って活躍、プレミアリーグのウェストハムにも在籍した。ドリブルも得意でサイドでも起用される。
なお、ブリーラムには元日本代表MF細貝萌、元ベネズエラ代表DFアンドレス・トゥニェスら実力派の外国籍選手も控える。
イ・ドング(全北現代モータース)
韓国代表:105試合33得点(1998~)
大物と呼べるような助っ人がいるわけではない全北現代が連覇を達成できたのは、それだけ自国の選手が優れているということだろう。
攻撃陣では巨漢のキム・シヌクであり、この重鎮イ・ドングが該当するが、特に元韓国代表のエースストライカーである彼は昨年、Kリーグ史上初となる10年連続二桁ゴールという偉業を成し遂げた。
今年4月に40歳となるが今なおその存在感は衰えることを知らず、浦和と同様“アジア奪還”を狙う全北現代のキーマンとなるはずだ。