日ハム大田、清宮ショックを吹き飛ばす“鎌スタ場外弾”「幸太郎とは違う色で」

日本ハム・大田泰示【写真:荒川祐史】

OP戦打率.538と絶好調、"清宮離脱”で秘める思いは…

■ロッテ 10-7 日本ハム(オープン戦・6日・鎌スタ)

 日本ハムの大田泰示外野手が6日、ロッテとのオープン戦(鎌ケ谷)で「6番・右翼」で先発出場。場外弾を含む3打数2安打1打点をマークし、2年連続の開幕スタメンへ猛アピールした。

 破壊力満点の一撃は3ー3で迎えた6回先頭だった。左腕・小島和哉の内角スライダーをフルスイング。大きな放物線を描いた打球は左翼場外へ消えるオープン戦1号ソロだ。打った瞬間にそれと分かるど迫力な一撃だった。

「ちゃんと振れていると言った感じです。反応というか、甘い球だった。甘い球を打てて、やりたいことができている」

 オープン戦は4試合出場し、13打数7安打の打率.538、1本塁打、1打点。「2番・左翼」で先発出場した昨季に続き、開幕スタメンへ猛アピールを続けている。

清宮が負傷離脱も「幸太郎は幸太郎にしかできないことがある」

 新たなポジション挑戦が好結果を呼んでいる。正三塁手だったレアードが昨季限りで退団。昨秋キャンプから三塁でも練習を積んでいる。

「練習から足使って、下半身を鍛えられる。いい感じで力がはいる。絶対にあると思います」

 清宮幸太郎が右手有鉤骨を骨折して戦線離脱。チームにはショッキングなニュースとなったが、巨人時代に松井秀喜氏の背番号55を背負うなど数々の重圧に耐えてきた28歳は自身のやるべきことに集中する。

「幸太郎は幸太郎にしかできないことがある。いろんな色の選手がいる中で監督がチョイスして使うわけだから、個性があってそれでいい。『幸太郎の穴を埋める』ではなくて、違う色で打線のバリエーションが増えればなと。幸太郎には早く治して欲しいけど、それが一番いいんじゃないかと思います」

 プロ11年目の28歳。心身ともに充実の時を迎えている。(Full-Count編集部)

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