旗艦SUV『ボルボXC90』に初のディーゼル。高出力版の”D5″が日本初上陸

 新世代ボルボを象徴づけた同社のフラッグシップSUV『XC90』に、シリーズ初のディーゼルモデルであり、日本初上陸の高出力版“D5”エンジン搭載モデルが登場。Momentum、Inscriptionの2グレード展開で、3月1日より発売が開始されている。

 ボルボのクリーンディーゼルで最も高出力のパワートレインで、現行ラインアップでも日本初導入となるDrive-E、2リッター4気筒直噴ディーゼルターボD5エンジンは、低回転域からの加速時に圧縮エアをターボチャージャーに送り込むことでターボラグを低減し、よりスムーズな発進や加速を実現する新開発Power Pulseテクノロジーを採用。

 最高出力235PS/4000rpm、最大トルク480Nm/1750-2250rpmのハイアウトプットを誇るクリーンディーゼルとなっている。

 またAdBlue(アドブルー)で排ガス中のNOxを抑制するSCR触媒コンバーターを採用することで、長期にわたり優れた燃費性能と環境負荷の低減を実現。このAdBlueはディーゼルエンジンによる有害物質を低減することを目的としてSCRシステムで使用される添加剤で、SCRシステムでは、AdBlueおよび亜酸化窒素排出ガスが窒素と水蒸気に分解され、有害な亜酸化窒素の排出を大幅に低減している。

モジュラーシャシーの採用や最新のデザイン言語を用いた新世代モデルの第1弾として登場した『XC90』
同じくモジュラーデザインを採用するDrive-E、2リッター4気筒直噴ディーゼルターボ”D5″エンジンが初上陸
室内も圧巻のユーティリティ性能を誇り、3列目も大人の長距離乗車が苦にならない稀有なSUVとなっている

 さらに旗艦SUVとして充実の先進安全・運転支援機能も備わり、他の新世代ボルボ車と同様に、新たに対向車対応機能も加わった歩行者・サイクリスト検知機能付衝突回避・被害軽減ブレーキ・システムを装備。

 加えて、全車速追従機能付ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)、パイロット・アシスト(車線維持支援機能)、BLIS(ブラインドスポット・インフォメーション・システム)をはじめ、衝突回避・被害軽減ブレーキ機能付CTA(クロス・トラフィック・アラート)、ランオフロード・ミティゲーション (道路逸脱回避機能)、オンカミング・レーン・ミティゲーション(対向車線衝突回避支援機能)など16種類以上の先進安全・運転支援機能を内包する“IntelliSafe(インテリセーフ)”を標準装備としている。

 ボディカラーや装備はその他モデルのグレード展開に準じ、中間グレードのMomentumが859万円。同最上位グレードのInscriptionが944万円となっている。

シティセーフティでは、歩行者だけでなくサイクリスト検知機能も搭載
ボルボが世界初採用となった道路逸脱回避機能、ランオフロード・ミティゲーション
対向車線衝突回避支援機能のオンカミング・レーン・ミティゲーションなど16種類以上の先進安全・運転支援機能を装備する

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