苦境続くウイリアムズF1、技術責任者パディ・ロウの休職を発表

 ウイリアムズF1チームは、チーフテクニカルオフィサーであるパディ・ロウが個人的な理由で休職すると発表した。

 2018年をコンストラクターズ選手権最下位で終えたウイリアムズは、2019年に巻き返しを図りたいところだが、プレシーズンテストからつまずいた。ニューマシンFW42の準備が大幅に遅れ、予定していたシェイクダウンをキャンセルしただけでなく、合同テストの最初の2日半を走ることができなかった。その後は順調に周回を重ねたものの、タイムシート上は常に下位に沈んでいた。

2019年F1バルセロナテスト2回目でのロバート・クビサ(ウイリアムズFW42)

 こういった状況から、ロウがチームを去ることになるのではないかという推測がなされていたが、開幕が約1週間後に迫る今週、ウイリアムズは「パディは個人的な理由で休職する」との声明を発表した。

 メルセデスで技術担当エグゼクティブディレクターを務めたロウは、2017年初めにウイリアムズに加入。チーフテクニカルオフィサーのポジションに就くとともに、チームの株主にもなった。ウイリアムズは2014年、2015年とランキング3位に位置していたが、2016年には5位に落ちており、ロウの加入が再浮上の助けになることが期待された。しかし2017年は5位、2018年はわずか7ポイントしか獲得できずに最下位10位と、復活の兆しが見えていない。

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