リヴァプールMF陣の得点力に疑問あり 「3トップに頼っている」

リヴァプールのヘンダーソン photo/Getty Images

プレミアリーグも終盤戦に入ったが、ここへきてリヴァプールが躓いてしまった。年明けからはレスター・シティやウェストハムに引き分け、エヴァートンとのダービーマッチでも引き分けた。このチャンスをライバルのマンチェスター・シティが逃すはずはなく、ついに勝ち点でも1ポイントの差をつけられてしまった。現在は首位マンCが勝ち点71、それをリヴァプールが勝ち点70で追いかけている状態だ。

リヴァプールにとって今季は1989-90シーズン以来となるリーグ制覇のビッグチャンスだっただけに、年明けからの躓きは痛い。英『BBC』によると、マンチェスター・ユナイテッドなどで活躍したポール・インス氏はリヴァプールが3トップに頼っているところがあると問題視している。拮抗した展開になった時、今のリヴァプールは3トップの爆発を待つしかない。インス氏はそこでマンCとの差が出ると語る。

「リヴァプールは3トップに頼っている。MFの選手たちは得点に関与しなければとの感覚をを持っていないのではと感じるね。ケイタ、ファビーニョ、ワイナルドゥムでさえ1、2点で、ヘンダーソンがどれだけ長い間ゴールを決めていないかなんて誰も知らない。彼らは同じタイプの選手に見える。マネ、フィルミーノ、サラーが得点を決めなかった際には問題となる。誰かが出てくる必要がある。私たちがユナイテッドで1992-93シーズンを制した時はピッチのどこからでも得点が生まれた。それは今のシティもそうだ。アグエロだけではなく、スターリング、サネも得点を決める。彼らはピッチのあらゆるところからゴールを決めていて、それがリヴァプールにはない」

マンCの場合もアグエロが絶対的な得点源ではあるが、中盤にはダビド・シルバ、ケビン・デ・ブライネ、ベルナルド・シウバなど個性豊かなチャンスメイカーが揃う。中盤から出てくるボールの質ではマンCの方が上と言っていいだろう。リヴァプールも3トップが元気な時は大量得点が望めるが、シーズンを通して継続するのは簡単なことではない。ここ最近のリヴァプールには波があるが、次節バーンリー戦ではスッキリと勝ち切れるだろうか。もう引き分けすら許されない。

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