長崎県庁跡地の年間利用者 県 40万人超と試算

 長崎県庁舎跡地(長崎市江戸町)で整備が計画されている「広場」「交流・おもてなしの空間」「文化芸術ホール」について、県が年間利用者数を計40万人超と試算していることが6日、関係者への取材で分かった。
 計画では、県がにぎわいを創出する「広場」、歴史や観光情報を発信する「交流・おもてなしの空間」を、市が質の高い「文化芸術ホール」をそれぞれ整備する。ただ、ホールについて県は跡地全体の整備に責任があるとして、市の計画検討に関与していく考え。
 県の試算では、広場はイベント開催で年間約17万人の利用を想定。同市元船町のおくんち広場の利用者数を参考に算出した。
 交流・おもてなしの空間は、近くの国史跡「出島和蘭商館跡」の利用者のうち3割程度が利用すると見込み、約15万人と試算した。
 ホールについては、客席千席で、利用できる日数を年間300日、稼働率を70%と設定し、利用者数を10万人余りと試算。長崎ブリックホールや、廃止された市公会堂の利用実績なども参考に算出した。
 広場と交流・おもてなしの空間、ホールのいずれも2024~25年度の完成を見込んでいる。

空撮・旧県庁(2016年3月27日撮影)

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