昨季サイ・ヤング賞のスネルがレイズの開幕投手に決定

日本時間3月7日、レイズのケビン・キャッシュ監督は昨季ア・リーグのサイ・ヤング賞に輝いたブレイク・スネルをアストロズとの開幕戦で先発させることを発表した。レイズでは昨季まで4年連続でクリス・アーチャー(現パイレーツ)が開幕投手を務めており、スネルは自身初の大役を任されることになった。

昨季のスネルは31試合に先発して21勝5敗、防御率1.89、221奪三振の好成績をマークし、球団史上2人目となるサイ・ヤング賞を受賞。メジャー3年目にして初めて規定投球回をクリアしただけでなく、オールスター・ゲーム初選出、MVP投票9位など、大ブレイクの1年を過ごした。

先日行われたサウスフロリダ大学との練習試合では、制球が定まらず1イニング持たずに2失点で降板と不本意なピッチングに終わったものの、キャッシュをはじめとした首脳陣はそれほど心配していない様子。「(現地時間)3月28日がシーズン最初の日だけど、彼はその日に投げるだろうね」とスネルに開幕投手を任せることを明言した。

レイズは今オフ、昨季アストロズで15勝をマークしたチャーリー・モートンを獲得。スネルとモートンが先発ローテーションの二本柱となり、成長株のタイラー・グラスナウも先発ローテーション入りが有力視されている。その一方で、昨季本格的に導入した「オープナー戦法」を今季も継続する見込みであり、先発ローテーション5枠のうち、スネル、モートン、グラスナウの3枠を除く2枠は、オープナーが起用されることが予想されている。

21勝&防御率1点台という驚異的な活躍を見せた昨季の再現を期待するのは酷かもしれないが、レイズがレッドソックス&ヤンキースの「2強」に対抗するためには、先発ローテーションの柱としてスネルが活躍することが必要不可欠である。大ブレイクの1年を経て、「エース」として迎える2019年シーズン。スネルがどのような活躍を見せてくれるか注目だ。

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