新年度のカネミ油症検診 福江でも実施へ

 長崎県は6日、県内3カ所で毎年実施しているカネミ油症患者らの検診の会場について、新年度に五島市の福江地区で新たに実施する予定だと明らかにした。
 県議会予算決算委員会環境生活分科会で木村伸次郎県民生活部長が示した。
 県生活衛生課によると、8月ごろに1回実施する予定。新年度の当初予算案には、油症患者と未認定者の健康診断経費として約2100万円(本年度約1800万円)を盛り込んでいる。
 油症検診は認定患者の健康状態を調べ、未認定患者の認定診査も兼ねる。県内では県が、五島市の玉之浦、奈留両町と長崎市の計3カ所で年1回実施。アンケートしたところ認定・未認定患者から会場や日程を増やすことを求める意見が多かったため、これまで検討していた。

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