カージナルス・モリーナ 実戦復帰に向けて順調に調整中

オフに左膝の手術を受け、まだオープン戦に出場していないヤディアー・モリーナ(カージナルス)だが、実戦復帰に向けて調整は順調に進んでいるようだ。モリーナは日本時間3月7日に自軍のキャンプ地で行われた実戦形式の練習で開幕投手のマイルズ・マイコラスとバッテリーを組み、攻守の両面で元気な姿を見せて順調な調整ぶりをアピールした。

すでに今季の開幕投手を務めることが決定しているマイコラスと4イニングにわたってバッテリーを組んだモリーナ。守備面では盗塁を試みた3人の走者をすべてアウトにし、打撃面では6打席で2本のヒットを放った。マイク・シルト監督は、ブルペン捕手からテキストメッセージで逐一連絡を受けていたようで、「良い報告が届いていたよ。ヤディはマイルズとバッテリーを組んで、何人かの走者をアウトにして、多くの打席に立ったみたいだね。やるべきことをしっかりやってくれている」と不動の正捕手の順調な調整ぶりを喜んだ。

モリーナはまもなくチーム本体に合流し、指名打者としてオープン戦に出場する見込みとなっている。そして、3月中旬には捕手として試合に出場し、実戦のなかでの各投手とのコミュニケーションも含め、開幕への準備を進めていく予定だ。

今年7月に37歳の誕生日を迎えるモリーナだが、攻守両面でのパフォーマンスはもちろんのこと、圧倒的な存在感に目立った衰えは見られない。むしろチーム内における存在感は年を追うごとに増していく一方であり、4年ぶりのポストシーズン進出を目指すカージナルスにとって必要不可欠な戦力だ。

昨季は6年ぶり2度目となる20本塁打をマークし、3年ぶりのゴールドグラブ賞を受賞。30代後半に突入しても、捕手としてメジャートップクラスのパフォーマンスを維持している。現行の3年契約が終了する2020年限りでの現役引退を公言しているモリーナだが、まずは今季、チームを4年ぶりのポストシーズン進出に導くことを期待したい。

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