Rソックス・ライト 薬物規定違反で80試合の出場停止処分

日本時間3月7日、メジャーリーグ機構はパフォーマンス向上薬に陽性反応を示したとして、スティーブン・ライト(レッドソックス)に80試合の出場停止処分を科したことを発表した。ライトはGHRP-2と呼ばれる薬物に陽性反応を示し、メジャーリーグの薬物規定に違反。出場停止処分はレギュラーシーズン開幕日から適用され、レッドソックスはレギュラーシーズンのおよそ半分を、このナックルボーラー抜きで戦うことになる。

ライトは「これは不幸なことだ。こんなことになるなんて思っていなかった。僕は薬物規定を尊重していたし、どのようにして違反薬物が体内に入ったのかわからない」と語り、禁止薬物を故意に使用したことを否定した。古傷の左膝の状態が思わしくなく、故障との戦いが続く一方で、今季はブルペンの一角を担うことが期待されていたライトだが、戦列復帰は早くてもチームの81試合目、日本時間6月25日となる。また、薬物規定に違反したため、今年のポストシーズンには出場できない。

アレックス・コーラ監督は「もちろん残念だよ」と語ったが、「彼が必要とするサポートはしていくつもりだ。彼はまだ我々の組織の一員だからね。私が言えるのはこれだけだよ。望んでいた出来事ではないけれど、起こってしまったことにはアジャストしていかなくてはいけない」と前を向いた。

なお、ライトが制限リストに入って開幕を迎えるのは今回が初めてではない。ライトは昨季、DV規約違反によって15試合の出場停止処分を受け、制限リストに入って開幕を迎えた。「2年連続でこのような形になってしまったのは本当に残念だ。開幕を迎える良い形ではないからね。でも、起こってしまったことは変えられない。前を向いて頑張るだけだよ」とライト。戦列復帰後の活躍で周囲からの信頼を取り戻したいところだ。

昨季のライトは4先発を含む20試合に登板し3勝1敗、1セーブ、2ホールド、防御率2.68をマーク。2016年には先発として13勝をマークし、オールスター・ゲームにも選出されたが、今季はリリーバーとしての起用が有力視されている。

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