もうビッグマッチに弱くない エメリの下で変わるアーセナルに高評価

ビッグマッチでも結果が出始めているアーセナル photo/Getty Images

近年のアーセナルが抱えていた問題の1つが、上位陣との対戦成績だ。ライバルとの直接対決で思うように勝ち点を奪えないことがあり、それもトップ4に入れない理由の1つだった。しかし、ウナイ・エメリが就任してからは改善傾向にあるのではないか。英『Football London』はそう評価する。

昨年末にはリヴァプールにアウェイで1-5と敗れてしまい、どこか嫌な記憶が蘇るスコアだったのは間違いない。ただし、これを除けばトップ6との戦績はそれほど悪くない。マンチェスター・ユナイテッドとは前回2-2で引き分け、ライバルのトッテナムとはリーグ戦で1勝1分だった。1月にはチェルシーも完璧なゲームプランで2-0の勝利を収めており、あの戦い方は見事だった。マンチェスター・シティには開幕戦も合わせて連敗したが、ここは大目に見てもいいはずだ。

同メディアは上位陣との対戦成績が改善されていることに加え、ビッグマッチに臨む姿勢も良くなったと分析している。強豪相手にも守備的になることはなく、明確なゲームプランを持ったうえで試合開始からフルスロットルで相手を苦しめることができている。アンカーのジョルジーニョを抑えつつ2-0の完勝を収めたチェルシー戦はベストゲームの1つと言えるはずで、4-2でトッテナムを撃破したゲームでは3バックを選択して序盤から積極的に仕掛けた。基本的に強豪とのゲームでは先行逃げ切り型を徹底していて、同メディアはエメリのプランや選手たちの姿勢を評価している。

10日にはトップ4入りを争う4位マンチェスター・ユナイテッドとのバトルが控えている。ホームでの戦いとなるため、恐らくはこれまでと同じく試合開始から飛ばしていくはずだ。マンUもオーレ・グンナー・スールシャール体制になってから好調を維持しているが、今のアーセナルなら良い結果が期待できる。勝てば順位がひっくり返るが、エメリはこの大一番でどんな仕掛けをチームに落とし込んでくるのか。

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