【MLB】ダルビッシュの「キャリア最高」発言を盟友左腕も“歓迎”「誰もが待ち望んでる」

カブス・ダルビッシュ有【写真:田口有史】

レンジャーズ時代にも同僚だったハメルズ、ダルビッシュの復活に期待

 昨季は右肘の故障に苦しんだカブスのダルビッシュ有投手。3日(日本時間4日)のホワイトソックスとのオープン戦では、最速97マイル(約156キロ)の直球にスライダーなど変化球も決まり、2回無安打無失点と好投した。

 米メディアの取材に対して、英語で「自分のキャリアで今がベスト」と明かすなど復活に自信を示しているが、レンジャーズ時代からのチームメートも「誰もが待ち望んでいること」と日本人右腕の復活を心から歓迎している。地元紙「シカゴ・トリビューン」が報じている。

 今季2度目のオープン戦登板で圧巻のピッチングを見せたダルビッシュ。復活への手応えを十二分に感じている様子だ。

「今がベスト。自分のキャリアでね。今までで最高の感覚か? イエス。ベストだ。なぜなら97マイル出ている。スライダーもすごく良かった。人生で最高のボールだ」

 今季から米メディアの取材に英語で応じている右腕からは登板後、“キャリアベスト発言”まで飛び出したが、レンジャーズ時代からの盟友、左腕コール・ハメルズも復活を心待ちにしていた。

「誰もが待ち望んでいることだと、自分もわかっている。みんなにそれを示す準備ができているんだろうね」

 記事によると、ハメルズはダルビッシュの発言を受けて、こう語ったという。昨季は相次ぐ故障に苦しみ、わずか8試合登板で1勝止まりだったダルビッシュ。だが、フィリーズ時代には2008年のワールドシリーズMVPに輝いたハメルズは、レンジャーズ時代からその高い能力を知る一人だ。

ダルビッシュはレスターに続く先発2番手か

「お互い競い合ってきた。彼の前だったり、後ろだったり、ローテーションのどこでも投げることは、これまでもやってきたことだし、すごく楽しかった。今年も楽しみにしているんだ」

 昨年7月27日にトレードでレンジャーズから移籍したハメルズ。故障のダルビッシュと入れ替わるように加入したために、本格的な再タッグ結成に改めて喜びを示していたという。

 記事では「ダルビッシュはジョーカーだ。テキサスでの輝けるキャリアにも関わらず、カブスで圧倒的な姿を我々はまだ見ていない。ハメルズはテキサス時代から誰よりも彼を知っている。スプリングトレーニングで自分のボールにダルビッシュが示した自信は、すでに切り替えたことへの示唆と、ハメルズは語っている」と伝えている。

 ジョー・マドン監督は開幕投手をメジャー177勝左腕のジョン・レスター投手に指名したが、記事では「スプリングトレーニングの日程では、レスターに続くのは、ダルビッシュ、ハメルズ、ヘンドリクス、ホセ・キンタナになることを示唆している」と分析。失意のシーズンを乗り越えたダルビッシュは、2016年以来のワールドシリーズ制覇を目指す名門の先発2番手として、圧巻のピッチングが期待されている。(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2