【MLB】開幕投手に相応しいのは田中将大 辛辣NYファンが「86%」投票の圧倒的支持

ヤンキース・田中将大【写真:田口有史】

開幕投手の予定だったセベリーノは右肩炎症で離脱、「誰が相応しい?」

 ヤンキースの田中将大投手が開幕投手の有力候補に“再浮上”している。2年連続で大役を任されることが内定していたエース右腕のルイス・セベリーノ投手が右肩の炎症で離脱。2週間のノースロー調整が決まり、開幕に間に合わない可能性が高まった。ニューヨーク・メディアは誰が開幕投手に相応しいか読者にアンケートを取っており、田中が圧倒的な支持を得ている。

 セベリーノは5日(日本時間6日)のオープン戦で登板する予定だったが、ウォームアップ中に右肩に違和感を感じて回避。すでにMRI検査を受けており、投球プログラムを開始する前にコルチゾン注射を受けると伝えられている。

 これを受け、ニューヨークの地元メディア「リバー・アベニュー・ブルース」は「ルイス・セベリーノが肩の怪我で2週間離脱することを受けて思うこと」とのタイトルで特集を掲載。「セベリーノが開幕に間に合わないようであり、誰が開幕投手となるだろうか?」と投げかけている。

 候補として名前が上がっているのは、JA・ハップ、ジェームス・パクストン、そして田中の3人。ハップは昨季ブルージェイズで初めて開幕投手を務め、7月にヤンキースに移籍してプレーオフ進出に貢献。オフにFAとなったものの、ヤンキースと再契約した。パクストンはオフにマリナーズからヤンキースにトレード移籍した新戦力。マリナーズではエース級の存在だったが、開幕投手の経験はない。一方で、田中はヤンキースで2015年から3年連続で大役を務めた経験がある。デビューから5年連続で12勝以上を挙げるなど、超名門球団での実績も十分だ。

実績十分の田中「恐らく最も安全な選択であろう」

 記事では「CC・サバシアに最後のシーズンの開幕投手を任せることは最高にクールだろうが、それはないだろう。彼も開幕に間に合わない」と指摘。まずは、今季限りでの現役引退を表明している元エースのサバシアを候補から外した上で、3投手について言及している。

「そうなると、候補はJA・ハップ、マサヒロ・タナカ、ジェームス・パクストンとなる。パクストンは開幕投手になったことがない。ハップは昨年初めて開幕投手を務めた。タナカはヤンキースで2015~17年に3年連続で開幕投手を務めた。タナカが恐らく最も安全な選択であろう。彼には開幕投手の経験があるため、ヤンキースはこのベテランに託すことができるかもしれない」

 やはり、田中が最有力候補との見方だ。特集では最後に「誰が2019年の開幕投手になるべきか?」として、ハップ、パクストン、田中の3投手に投票する形のアンケートを実施。まだ締め切られていないものの、日本時間7日16時半時点で計3036票が投じられており、田中が2611票と圧倒的な支持を集めている。パクストンが368票、ハップはわずか47票。田中の支持率は実に86%と圧倒的だ。

 過去、開幕投手としていい結果は出ていないものの、ポストシーズンでの絶大な勝負強さなどから、辛辣なNYファンの心をつかんでいる田中。2年ぶり4度目の大役を任せられる可能性は高そうだ。(Full-Count編集部)

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