明治・大正の美術たどる 桜土手古墳展示館で講演会

秦野市内で「書画会」を主催した栗原秦堂(桜土手古墳展示館提供)

 神奈川県秦野市堀山下の桜土手古墳展示館で9日、開催中の企画展「明治・大正の秦野を彩った画家たち」の関連企画として、「ミュージアムさくら塾 明治・大正の美術界 秦野の書画会から」と題した講演会が開かれる。市教育委員会の主催。

 同館によると、「書画会」とは江戸時代中期に東京都内で開かれたとみられる催し。観客が見守る中、当時人気だった画家や書家が即興で書や絵画を描いたという。市内では白笹稲荷神社(同市今泉)宮司で、当時の南秦野村村長や衆院議員を務めた書家、栗原秦堂(しんどう)が主催した。

 講演会では、多摩美術大非常勤講師の吉田英里子氏を講師に招き、明治期から大正期に活躍した画家や、市内で開かれた「書画会」の様子、集まった画家たちの展示作品を紹介する。同館の担当者は「明治から大正期の秦野市で、芸術活動が盛んに行われていたことを知ってほしい」と話している。

 申し込み先着順70人。午前10時~正午。受講料200円。問い合わせは、同館電話0463(87)5542。

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