青来さん客員教授に 長大レクナ、来月1日付

 長崎大核兵器廃絶研究センター(RECNA=レクナ)は7日、芥川賞作家で長崎原爆資料館長の青来有一さん(60)を4月1日付で客員教授に起用すると発表した。レクナは「被爆体験を継承し、被爆の実相を世界に伝えるため、豊富な経験と発信力を生かしてほしい」としており、市民公開講座の講師や各種寄稿文などを依頼する方針だ。
 青来さんは2001年に「聖水」で芥川賞、07年に「爆心」で伊藤整文学賞と谷崎潤一郎賞を受賞。長崎市出身で、市職員として平和行政に長く従事し、今月末で定年に伴い館長職を退任する。本名は中村明俊。
 4月1日付で、長崎新聞社の石田謙二取締役編集局長(61)も客員教授に就く。

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