エンゼルス・プーホルス 今季の出場機会はどうなる?

将来の殿堂入りが確実視されているアルバート・プーホルス(エンゼルス)が今季「どのポジションで」「どれくらい」プレイするかはチームメイトの状況次第である。指名打者に専念する見込みの大谷翔平は5月に戦列復帰予定であり、一塁にはオフの間にジャスティン・ボーアが加わっている。ブラッド・オースマス新監督は指名打者と一塁の2枠を分け合うこの3選手を、どのように使い分けていくのだろうか。

ここ数年、下半身のコンディションが思わしくなく、指名打者としての出場が多くなっていたプーホルスだが、昨季は大谷の加入により直近3シーズンで最多となる70試合で一塁の守備に就いた。今のところ、昨年8月に手術を受けた左膝の状態は良好であり、日本時間3月8日に行われたドジャースとのオープン戦では今年初めて一塁手として出場。打撃は2打数ノーヒットに終わったものの、一塁の守備は無難にこなした。

5月に戦列復帰予定の大谷が戻ってくるまでの間は、一塁・ボーア、指名打者・プーホルスの布陣で戦うことができるが、問題は大谷復帰後の起用法だ。大谷が指名打者に固定されると、プーホルスは一塁手としての出場機会をボーアと分け合うことになる。プーホルスは右打者、ボーアは左打者であり、単純にプラトーンで起用することも可能だが、プーホルスの実績を考えると、単純な左右のプラトーンとなるのは考えにくい。一塁にはプーホルスをメインで起用し、プーホルスの休養時などにボーアが出場する形になるのではないだろうか。

オープン戦では5割を超える打率を残し、好調ぶりをアピールしているプーホルスだが、「良い結果が出るに越したことはないけど、結果が良かろうと悪かろうと、それにこだわるつもりはないよ。毎日やるべきことをしっかりこなしていくだけさ」とベテランらしく、落ち着いて開幕への準備を進めている。「健康を維持して、開幕に向けて準備を整えていくよ」とプーホルス。球史に残る名打者の、メジャー19年目のシーズンが始まろうとしている。

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