【MLB】「雄星打たすなよ、あんなとこ!」…イチローと菊池、交代後に“爆笑”掛け合い

マリナーズ・イチロー【写真:田口有史】

左翼への大飛球をフェンス際で好捕も…「暗いです。大変です」

 マリナーズのイチロー外野手は7日(日本時間8日)、ナイターでのオープン戦・レッズ戦に「6番・左翼」でスタメン出場し、2打数無安打1四球だった。昼には紅白戦に出場し、変則ルールで9打席に立って2安打。1日で計12打席をこなした。菊池雄星投手が先発したオープン戦では、フェンス際で大飛球をキャッチする場面も。交代後には本人に「打たすなよ、あんなとこ」と冗談交じりに声をかけていた。

 3回2死二塁とマリナーズがピンチを迎えた場面だった。ジェネットの大飛球がレフトに飛ぶ。打たれた菊池は「抜けたかなと思いました」と覚悟したというが、視線を送った先には背番号51がいた。「レフトがイチローさんだった。上がった瞬間に『大丈夫。レフトはイチローさんだ』と」。名手はしっかりとキャッチし、そのままフェンスにぶつかった。

 ダグアウトへと戻る際、一塁コーチャーズボックス前で待ち構えていた菊池とタッチを交わしたイチロー。ただ、交代後は苦笑いだった。「暗いです。大変です」。こう話したところで菊池が背後を通った。

イチロー「雄星、打たすなよ、あんなとこ!」

菊池「すみません」

イチロー「お前しばくぞ」

菊池「ナイスキャッチです!」

 もちろん、2人は笑顔。「しばくぞ!」のくだりでは、イチローは爆笑だった。イチローは菊池にとって憧れの存在。ただ、2人の距離は確実に縮まっているようだ。(木崎英夫 / Hideo Kizaki)

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