幻の魚 「イトウ」味わって 笠間の和食店

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メニューも豊富、イトウを食材に調理された品々=笠間市笠間の味の店はらだ

幻の魚と称されるイトウが笠間市内の料理店で味わえるようになった。新潟県糸魚川市で養殖されたものが入手できるようになり、月に3〜4匹程度、料理長が腕を振るい、コース料理や刺し身などにして提供される。

イトウ料理を始めたのは笠間市笠間の日本料理店・味の店はらだ。

イトウはサケ科に属し、全長1〜1.5メートルに成長する国内最大の淡水魚。かつては東北地方でも見られたが、環境悪化で減少が続き、現在は北海道にしか生息しておらず、環境省のレッドリストで絶滅危惧種に指定されている。

北海道や東北の一部地域では養殖が行われ食材となっており、糸魚川市でも地元の業者と県立高校が連携して、数年前から地下水を利用してイトウやチョウザメの養殖を始めた。出荷できるまで成長し、はらだも知人を通じてわずかながら入手できるようになった。

料理は刺し身、カルパッチョ、握り、湯引き、フライ、包み焼き、骨酒など豊富にそろえた。単品やコースで提供されるが、入手数が少ないため、常時は提供できないことも。コースは事前予約が必要で、5000円程度となる。

地元では試食会が開かれ、参加した男性は「臭みがなく、さっぱりとしていて歯応えがあった。おいしくいただいた」と感想。料理長の手口均さんは「ほかでは食べられない幻の魚。ぜひ、一度味わっていただければ」と話している。

問い合わせや予約ははらだ(電)0296(72)1035まで。
(井坂幸雄)