ポチェッティーノをも超える成績! サウサンプトンに希望を見せる知将

サウサンプトンを指揮するハーゼンヒュットル photo/Getty Images

リーグ戦29試合を消化した段階で17位とサウサンプトンは苦戦している。今季はとにかく残留することが第一目標となるが、地元紙『Daily Echo』はそれほど落胆しているわけではない。なぜなら、今季途中からチームを率いているラルフ・ハーゼンヒュットルが好成績を収めているからだ。

サウサンプトンは12月に成績不振からマーク・ヒューズを解任し、ライプツィヒで結果を出したハーゼンヒュットルを招聘した。当時は降格圏に陥っていたため難しい仕事ではあったものの、ハーゼンヒュットルは3バックを取り入れてアーセナルに勝利するなどチームを立て直した。まだ17位と安心はできないが、希望の光は見えてきている。

何より頼もしいのは、ここまでハーゼンヒュットルの成績が現トッテナム指揮官マウリシオ・ポチェッティーノを超えていることだ。ポチェッティーノは2013年の1月にナイジェル・アドキンスに代わってサウサンプトンの指揮官に就任。下位に低迷していたサウサンプトンをシーズン途中から指揮したという点において、ポチェッティーノとハーゼンヒュットルには共通点がある。

ポチェッティーノはサウサンプトン就任後のリーグ戦14試合で4勝5分5敗の成績を残し、勝ち点17を稼いだ。一方でハーゼンヒュットルはここまで14試合を指揮して5勝3分6敗。勝ち点はポチェッティーノより多い18稼いでいる。

同メディアによると、サウサンプトン就任から14試合での成績が最も優れていたのはロナルド・クーマンで8勝2分4敗の勝ち点26、それに続くのがセルティックで中村俊輔も指導したゴードン・ストラカンが6勝1分7敗の勝ち点19となっており、ハーゼンヒュットルの数字は3番目に優れている。

ポチェッティーノは2012-13シーズンに残留を決め、続く2013-14シーズンは8位までチームを押し上げた。ハーゼンヒュットルの哲学が浸透すれば、来季のサウサンプトンはトップ10入りを目指せるかもしれない。日本代表DF吉田麻也も3バックの中央を任されており、一定の信頼は掴んでいるように見える。もう1度ヨーロッパリーグ出場権を争うところまで順位を上げたいが、残留を決めて来季は爆発のシーズンとできるだろうか。

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