「初陣」後藤が躍動 カップ戦に続き決勝点 大分トリニータ【大分県】

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後半10分、勝ち越しのシュートを決め喜ぶ大分のFW後藤(右)=ヤマハ
【磐田-大分】後半10分、勝ち越しのシュートを決め喜ぶ大分のFW後藤(左)、FW藤本(右)=ヤマハ
後半、ボールをキープする大分のMF前田

 明治安田J1第3節第1日(9日・パナソニックスタジアム吹田ほか=6試合)大分は静岡県磐田市のヤマハスタジアムで磐田と対戦し、2―1で勝った。通算成績は2勝1敗。

 このほか、名古屋は終盤にオウンゴールで勝ち越して3―2でG大阪に勝ち、開幕3連勝。札幌はアンデルソンロペスの4ゴールなどで清水に5―2で大勝した。浦和は興梠のPKで松本に1―0で競り勝って初勝利。湘南を下した鹿島、C大阪を退けた広島も初勝利をマークした。

 大分の次の試合はJリーグ・カップ1次リーグ第2節で、13日午後7時から名古屋市のパロマ瑞穂スタジアムで名古屋と対戦する。

 J1初先発となったFW後藤優介の決勝ゴールで、大分が敵地で2勝目を挙げた。前半に退場者を出した磐田に一度は追い付かれたが、6日のカップ戦に続く後藤のゴールで勝利を呼び込んだ。

 前半13分、右サイドを抜け出した後藤のクロスに、駆け込んだFW藤本憲明が合わせて先制し、勢いづいた。同30分には前線に抜け出そうとした藤本が倒され、相手の一発退場で数的優位な状況になった。だが同41分、個の力で上回る磐田に1点を返され、嫌な雰囲気も漂った。

 ハーフタイム、片野坂知宏監督は選手たちに「敵地で引き分けだったとしても問題ない。慌てずに自分たちのプレーを」と伝えた。流動的で迫力ある相手の攻撃陣を警戒するとともに、冷静な判断を求めた。これが奏功した。

 後半も慌てることなくパスをつないで好機をうかがい続けた。同10分、DF福森直也がゴール前へ長いクロスを送ると、「感覚的にボールが来ると信じて走った。ぎりぎりだった」と後藤が、伸ばした右足で直接蹴り込んで勝ち越しに成功。その後は得点こそなかったが、相手をきっちりと抑え、シュートも許さなかった。

 後藤は6日の試合でゴールを決めたばかり。「調子が良さそうだった。カップ戦の勢いも生きると思った」と起用を決めた片野坂監督の采配も見事にはまった。1アシスト1ゴールと全得点に絡む活躍にも「これを続けていかないと意味がない」と、後藤らしく喜びは控えめだった。

 リーグ戦3試合で2勝1敗。好発進に違いない。ただホーム戦ではまだ勝てていない。片野坂監督は「(前節の)ホーム開幕戦は悔しい思いをした。敵地での勝利を生かすためにも次は勝ちたい」と力を込めた。

 

ヤマハ(観衆12,345人)

大分(6) 2-1 磐田(2)

▽得点経過

前13分【分】藤 本 (3)

前41分【磐】アダイ  

後10分【分】後 藤  

▽交代【分】後13分 星(高山)後28分 丸谷(ティテ)後41分 伊佐(藤本)【磐】前33分 桜内(ロドリ)後17分 中野(大久保)後38分 荒木(アダイ)

▽警告【分】鈴木【磐】ムサエ

▽退場【磐】大南

【大分2―1磐田評】

 鮮やかなカウンターから勢いづいた大分が敵地で白星を飾った。

 大分は前半13分、右サイドのFW後藤がゴール前に速いクロスを上げ、駆け込んだFW藤本が決めて先制した。

 その後、1人少ない相手に追い付かれたが、後半10分、後藤が見せた。DF福森からのゴール前へのクロスに合わせて勝ち越した。

集中し戦った 大分トリニータ・片野坂知宏監督の話

相手が10人で難しい状況になっても選手が狙いを合わせ、集中を切らさずに戦ってくれた。連戦が続くが、いい準備をしてチーム全員で乗り越えたい。

MF前田、攻守に存在感

 攻守で奮闘を続けたMF前田凌佑。敵地で勝ち点3を手にし、「プレーで自分たちの形が出せた」と安堵(あんど)の表情をのぞかせた。

 リーグ戦は開幕から先発出場を続ける。磐田戦は自由に動き回る相手の強力な前線に対し、仲間と連動して挟み込んでボールを奪うなど、冷静に対処。MFティティパンとバランスを取りながら、積極的に前に出て攻撃にも絡んだ。終盤になっても運動量は落ちることなく、勝利にしっかりと貢献した。

 チームは6日のホーム戦(ルヴァン・カップ)で逆転勝ちし、これで公式戦2連勝。それでも「リーグ戦ではまだホームで勝てていない」と表情を引き締め、「すぐにカップ戦の2戦目(13日・名古屋戦)がある。しっかりと戦い、(次のリーグホーム戦に向けて)いい流れをつくっていきたい」と誓った。

選手コメント

 FW藤本憲明 最初のチャンスで得点できて良かった。失点した後も慌てずに戦えた。手応えはあるが、まだまだこれからが勝負。

 DF福森直也 2点目につながるクロスは(FW後藤優介が)ゴール前のいい位置に入ってくれたおかげ。球際で相手を上回ることができた。続けていきたい。