東京ドーム開幕2連戦の先発投手が決定 菊池は第2戦に先発へ

日本時間3月10日、東京ドームでの開幕シリーズ2連戦で対戦するアスレチックスのボブ・メルビン監督とマリナーズのスコット・サービス監督は、それぞれ自軍の開幕戦・開幕第2戦に先発する投手を発表した。アスレチックスはマイク・ファイアーズとマルコ・エストラーダの両右腕、マリナーズはマルコ・ゴンザレスと菊池雄星の両左腕が、それぞれ開幕戦・開幕第2戦に先発。菊池は日本で行われる公式戦でメジャーデビューを果たす初めての日本人選手となる。

アスレチックスは順当に実績十分の両右腕が開幕戦・開幕第2戦の先発を任された印象だ。開幕投手のファイアーズは、昨季タイガースとアスレチックスで合計31試合(うち30先発)に登板して12勝8敗、防御率3.56の好成績をマーク。12勝は自己最多であり、防御率3.56も規定投球回以上のシーズンでは自己ベストの数字だった。ファイアーズが開幕投手を務めるのはメジャー9年目にして初めてである。

開幕第2戦を任されるエストラーダは、昨季ブルージェイズで28試合に先発して7勝14敗、防御率5.64とメジャー定着後では自己ワーストの成績に終わり、4年ぶりに規定投球回にも届かなかった。しかし、2015年には13勝8敗、防御率3.13の好成績をマーク。2017年にも自身2度目の2ケタ勝利となる10勝をマークしており、実績を考えれば順当な選出と言える。

一方のマリナーズは、昨季まで10年連続で開幕投手を務めていたフェリックス・ヘルナンデスではなく、昨季メジャー定着を果たして13勝9敗、防御率4.00をマークしたゴンザレスが開幕投手に指名された。マリナーズでヘルナンデス以外の投手が開幕投手を務めるのは、2008年のエリック・ベダード以来のことである。

そして、開幕第2戦には今季マリナーズに入団した菊池が先発する。菊池はオープン戦のここまでの3先発で合計9イニングを投げ、2勝1敗、防御率4.00、6奪三振、WHIP1.11をマーク。防御率は4点台だが、前評判に違わぬピッチングを展開し、首脳陣の信頼を勝ち取った。超満員が予想される日本の野球ファンの前で、公式戦デビューとなる菊池がどのようなピッチングを見せるのか注目だ。

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