レッドブルF1代表、「技術チーム全体が生まれ変わったよう」とホンダとの提携の成果を喜ぶ

 レッドブルF1チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、新エンジンパートナーのホンダとの初戦を控え、チームには「大きな期待」が広がっていると語っている。

 レッドブルとホンダの協業は、バルセロナでのプレシーズンテストの間はファクトリーからレーストラックに場を移した。ホーナーによると、そこでは双方のエンジニアたちが関係性をさらに深め、全力で仕事にあたっていたという。

 長期にわたってエンジンサプライヤーを務めたルノーからホンダへとパートナーを切り替えて以来、レッドブルはホンダの努力とチームへの順応について称賛してきた。ホーナーは双方の関係性による前向きな雰囲気が、チーム全体に広がっていると強調する。

「ファクトリー内には大きな期待と興奮の雰囲気がある」とホーナーはRACERに語った。

「我々のレース本能と、真のパートナーシップのもと競争力を求める野心を共有している新パートナーと仕事をするのは、心躍ることだ」

「ホンダとレッドブルのエンジニアたちが熱心に仕事に従事し、エンジニアリング面の解決策に懸命に取り組んでいるのは素晴らしい」

「技術チーム全員が大きな熱意とともに、この関係を完全に受け入れている。技術チーム全体が生まれ変わっているようだ。彼らは今では技術パートナーシップのもとで仕事をしている。カスタマーとサプライヤーという関係性とは対照的だ」

 12年続いたルノーとのパートナーシップにおいて、レッドブルは4年連続でダブルタイトルを獲得している。そこから完全に異なる文化のもとで築かれた企業との関係に移るにあたっては、コミュニケーションと労働倫理の面で大きな変化があったことだろう。

 しかしレッドブルとホンダの共同努力には、動揺や、言葉の壁のせいで何かが失われているような兆しは見られない。

「ホンダとの仕事は非常に明快であることが分かった。そこには大きな情熱と熱意がある」とホーナーは付け加えた。

「2社の間では非常にオープンな対話がなされているし、ホンダのF1に対する決意の固さと、責任感を目にすることができる」

「我々にとって完璧な組み合わせだ。彼らとの仕事は楽しめるものだし、これからもともに楽しんでいけることを期待している」

「ローマは一日にして成らずというが、この1年を通じて進歩することを期待している一方で、協業における目標については2、3年かかるプロジェクトとして捉えている」

「フェラーリとメルセデスとの差については、過去数年で自分たちがどの位置につけてきたか承知している」

「我々と相性が良いコースがあり、そうではないコースもある。我々の目標はすべてのタイプのコースで、一貫したパフォーマンスを発揮することだ」

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