【MLB】363億円ハーパーが新天地デビュー「数年前はブーイングしてなかったか?」

新天地デビューしたフィリーズのブライス・ハーパー【写真:AP】

ブルージェイズ戦で「3番・DH」で新天地デビューし2打席2四球 同僚「数年前はブーイングしてなかったか?」

 米スポーツ史上最高総額となる13年3億3000万ドル(約363億円)でフィリーズ入りしたブライス・ハーパー外野手が9日(日本時間10日)、米フロリダ州クリアウォーターで行われたブルージェイズ戦で「3番・指名打者」で新天地デビュー。2打席に立ち、2四球、1得点だった。MLB公式ツイッターで掲載された動画ではフィリーズファンの熱狂ぶりが伝わってくる内容となっている。

 観衆1万276人でチケット完売。初回1死一塁。ハーパーは初打席へ向かうと、球場中から大歓声を受けた。ヘルメットを取って声援に応える大砲。ハーパーはMLB公式で「とても素晴らしい日だった。自分が出てくると、チームメートが『数年前は彼らはブーイングしてなかったか?』と言いだして面白かった。ファンの拍手喝采はとても素晴らしいものだった。とても謙虚で神聖な気持ちでそこに立つことができた。そしてファンの前でプレーすることができた。サポートをしてくれること、チケットが完売するほどまでスプリングトレーニングの試合に見に来てくれることに感謝してもしきれないよ。フィリーズファンがどれほど素晴らしい人たちなのか良く分かった」と振り返っている。

 打席へ向かう際の登場曲には俳優ウィル・スミスが主演した米コメディドラマ「ベルエアのフレッシュ・プリンス」のテーマ曲を選曲した。ハーパーは米ラスベガス出身だが、「西フィラデルフィア、生まれ育った……」との歌詞が流れると、スタンドのボルテージは最高潮。MLB公式ツイッターにはファンからは「これめちゃくちゃいいな」、「今シーズンずっとこの曲にすべき」、「これまでで最高の素晴らしい登場曲!!」、「素晴らしい選曲」と興奮の声が集まった。2打席とも四球を選び、初の快音はならなかったが、ファンを熱狂させるには十分だったようだ。

 チームは7-8で敗れて初陣を飾ることはできなかったが、フィリーズファンを虜にするには十分な新天地デビュー。10日(日本時間11日)のレイズ戦には右翼手として出場し、2打席に立つ予定だ。(Full-Count編集部)

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