東日本大震災の犠牲者を悼む「かながわ追悼の夕べ」が10日夜、横浜市中区の象の鼻パークで開かれた。市民らは「3.11 追悼」などの文字が浮かび上がるキャンドルがともる中、鎮魂の祈りをささげた。
震災や東京電力福島第1原発事故の影響で県内に避難している被災者らを含む約300人が参加した。約800本のLED(発光ダイオード)キャンドルに明かりをともし、全員で黙とう。犠牲者の冥福を祈るとともに、被災者の穏やかな暮らしを願った。
福島県南相馬市小高区から横浜市泉区に避難している唯野久子さんは「8年がたち、多くの人が原発事故を忘れ、無関心に逆戻りしている。避難者は救済されることなく、今もさまよい続けている」と訴えた。
支援者や避難者らでつくる実行委員会が主催し、今年で6回目。