庭園、徐々に現れる 大分市の大友氏館跡復元【大分県】

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復元整備が進む大友氏館跡の庭園。池を中心にマツなど50本以上を植栽する。景石の一部は出土した実物を展示する=大分市顕徳町の大友氏館跡

 大分市が大友氏館跡(顕徳町)で復元を進めている庭園が徐々に姿を現している。16世紀後半に大友宗麟・義統(よしむね)によって造られたもので、市を代表する歴史公園とする計画。2020年4月の公開を予定している。

 大友氏館跡は1998年に大規模な庭園遺構が発見されたことがきっかけとなり、2001年に国の史跡に指定された。これまでの調査で池の様子などが判明し、大規模な中心建物跡が確認されるなど具体的な姿が次第に明らかになっている。

 再現する池は東西約67メートル・南北約30メートルで、戦国時代の大名館では日本最大規模。石を敷き詰めて岸辺を表現した州浜(すはま)や、山に見立てた築山、滝などを造る。中央にある島の東側は重さ2トン以上の巨石をダイナミックに組み合わせ、西側は水面を広く見せた穏やかな風景を楽しむことができる。

 池の周辺には発掘調査で判明した樹木や草木類を中心に植え、当時の姿に近づける。既にシンボルとなるマツの植栽が完了。3月中旬ごろからは、ヤマザクラやモミジ、ツバキなど50本以上を順次植えていく。

 整備中の敷地には入れないが、隣接する南蛮BVNGO交流館などから見学することができる。市教委文化財課は「完成後の庭園を見るのもいいが、造成中の庭園を見ることができるのは今だけ。毎日のように変化していく姿も楽しんでもらいたい」と話している。