今季開幕戦から好調を維持する横浜F・マリノスだが、背番号「10」を身につけるMF天野純が、チームへの手応えを口にした。
10日に行われた明治安田生命J1リーグ第3節で、王者・川崎フロンターレをホームへ迎え入れた横浜FM。2度リードを奪われる展開となったが、粘り強い戦いを披露し、ラストプレイの土壇場ゴールで2-2のドローに持ち込んだ。この結果、2勝1分で開幕戦からの無敗をキープし、現在3位につけている。
試合後、インタビューに応じた天野は「最初の失点の仕方はよくなかったが、立て直して自分たちのサッカーができた」とコメント。さらに、この一戦ではここまで好調だったMF三好康児の欠場もあったが、「誰が出ても同じサッカーができる」と自信をのぞかせた。
そして「結構オープンな展開となってしまった。もう少しゴール前へ自分たちが相手を押し込み、簡単なクロスとかで終わるのではなく、中央突破とかパスで崩して行ければ、もっと厚みのある攻撃ができたと思う。そこは課題。もっともっとできたと思う」としながらも「去年とは違い、『勝者のメンタリティ』という部分は監督がすごく言っている。一つ一つの球際であったりを絶対に負けるなと言われている。そこが去年とは変わり、今は調子がいい。(川崎戦でも)ある程度自分たちのゲームにできたと思うし、これからもっともっと勢いが出てくると思う」と述べている。
シュート数(川崎:14、横浜FM:12)などを見ても、横浜FMはこの一戦で2連覇中の王者相手にも一歩も引けを取らなかった。「少し前まではリスペクトしすぎて引いてしまったり、ちょっとプレッシャーをかけられたらボールを繋げなくなってしまったり、同じ目線でできていなかった。ただ今日に関していえば、本当になんのプレッシャーも感じずに、他チームと同じよう同じ目線でプレイできた。積み上げてきたものの自信と、自分たちのテンポであったら絶対に相手がついてこれないという自信。チーム全員からそういうオーラが出てきているでの、一緒にやっていて頼もしい」と明かしている。
ポステコグルー体制2年目となり、成熟度を増す横浜FMだが、この調子をどこまでキープすることができるのか。同クラブは次節、17日にアウェイで大分トリニータと対戦する。