“新戦力”の台頭かコンバートか―侍ジャパン正三塁手問題、誰が守る?

ともにメキシコ戦で三塁の守備に就いたヤクルト・村上(左)、阪神・大山【写真:Getty Images】

9、10日の強化試合では19歳村上、大山、大城が守った

 野球日本代表「侍ジャパン」は9、10日に京セラドーム大阪で行われた「ENEOS 侍ジャパンシリーズ2019」のメキシコ代表と対戦。初めて代表選出された吉田正尚外野手(オリックス)が第2戦で満塁弾を放つなど代表定着へ猛アピールする一方、今後、”新戦力”の台頭が期待されるポジションは三塁のポジションだろう。

 第1戦では19歳の村上宗隆(ヤクルト)が三塁スタメンし、6回1死で中前打を放って3打数1安打。8回では左前へのライナーを横っ飛びで好捕した。第2戦では大山悠輔(阪神)が入ったが、3回先頭で左膝裏付近に死球を受けて交代。途中出場の大城滉二(オリックス)は2打数2三振に終わった。常連組の選出が見送られ、初選出11人というフレッシュ侍で十分なアピールができたかといえば、「?」マークが付く。

 今回の強化試合で2試合連続で3番に入った近藤健介(日本ハム)、第1戦で4番だった岡本和真(巨人)はいずれも自軍キャンプ中に三塁に挑戦した。二塁には山田哲人(ヤクルト)、菊池涼介(広島)の常連組が控え、遊撃には坂本勇人(巨人)、田中広輔(広島)、源田壮亮(西武)らがいる。中村奨吾(ロッテ)、吉川尚輝(巨人)、京田陽太(中日)ら今回の強化試合で代表入りした内野手を含め、三塁で存在感を見せる選手がいなければ、コンバート案も出てくるだろう。

 かつて日本代表のホットコーナーはソフトバンクの松田宣浩、元巨人の村田修一、元ヤクルトの宮本慎也ら絶対的な存在感を放つ選手が多かった。11月の世界野球プレミア12、20年の東京五輪へ、どんな三塁手が出てくるのか。まずはレギュラーシーズンの戦いぶりに注目だ。(Full-Count編集部)

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