レッドブル首脳がクラッシュのガスリーに厳しい発言「予想どおり、まだフェルスタッペンのレベルには達していない」

 レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコが、レッドブル・レーシングに新たに加入したピエール・ガスリーは、マックス・フェルスタッペンのレベルにはまだ達していないと発言した。

 2017年にトロロッソからF1にデビューしたガスリーは、2019年、ダニエル・リカルドの後任としてレッドブルへの昇格を果たした。チームメイトは、将来のF1チャンピオンともみなされ、非常に高い評価を受けているフェルスタッペンだ。

「マックス・フェルスタッペンは21歳だが、すでにF1での5年目のシーズンを迎える。そしてF1のなかでも最も強力なチームのひとつを率いるリーダーだ」とマルコはSpeed Weekに対してコメントした。フェルスタッペンは2015年にトロロッソからF1デビュー、2016年途中でレッドブルに昇格し、ここまで5勝を挙げている。

「ピエール・ガスリーには、シーズン前半からポイントを稼ぎ、シーズン後半にはマックスにチャレンジできるようになることを期待している。予選ではすぐにフェルスタッペンに挑戦できるだろうが、決勝でそうなるには時間がかかるだろう」とマルコは語った。

 さらにマルコは通信社APAに対し、プレシーズンテストでガスリーが2回クラッシュを喫したことについて、厳しい発言をしたと伝えられている。

2019年第2回F1テスト3日目 ピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ)がクラッシュ

「(ガスリーの)2回目のクラッシュでスペアパーツがなくなり、フェルスタッペンが最終日にほとんど走れなくなった」とマルコ。

「テストで分かったことは、ガスリーはまだフェルスタッペンのレベルではないということだ。いずれにしても我々はそうは(ガスリーがフェルスタッペンと同じレベルだとは)予想していなかったが」

「2回のクラッシュを除けば、完璧だった。だが、2回目のクラッシュは我々に大きな痛手をもたらした。彼はああいうことは今度一切やらないよう、心がける必要がある」

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