若い世代に吸わせない、室蘭で喫煙ゼロフォーラム

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 「西胆振若い世代の喫煙・受動喫煙ゼロフォーラム『最初の一本を吸わない・吸わせないために』」が10日、室蘭市海岸町の胆振総合振興局で開かれ、出席者は、受動喫煙対策を先進的に進める美唄市の例やシンポジウムを通じて、若年世代の喫煙防止や受動喫煙対策に理解を深めた。

 西胆振保健医療福祉圏域連携推進会議のがん、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病の各専門部会の主催。室蘭市医師会と胆振西部医師会の共催。約60人の市民が耳を傾ける中、基調講演では、美唄市医師会の井門(いど)明会長(井門内科医院院長)が、「受動喫煙による健康への影響と子どもへの受動喫煙対策~美唄市の取り組みと併せて」をテーマに話した。

 2016年(平成28年)7月に施行された同市の受動喫煙防止条例には、未成年者や妊産婦の受動喫煙を回避する内容も盛り込まれている。井門会長は、「居酒屋やレストランで一緒にいる場面で、親が子どもの前でたばこを吸うと、私には児童虐待にしか見えない。受動喫煙の防止は家族や周囲への愛だ」と強調した。

 また、小学校でのがん教育実施時に、父や母が喫煙者の子どもたちには「(親が)悪者にならないように、『健康が心配。お願いだからたばこやめて、と言ってあげて』と話している」とも述べた。

 「若い世代の喫煙・受動喫煙防止のための取り組み」をテーマにしたシンポジウムでは、行政と医療機関の連携や、妊産婦とその夫の喫煙率が高い状況を受けた対応、高校で喫煙リスクを学ぶ取り組み、禁煙レストランの長所、がん患者が思う受動喫煙のストレス―などについて、医師、教諭、飲食店シェフ、がん患者それぞれの立場から提言。市民らは真剣に耳を傾けていた。 (松岡秀宜)

【写真=若い世代の喫煙や受動喫煙ゼロに向け、先進事例や必要な取り組みなどを学んだフォーラム】