現地時間10日にイングランド2部リーグの第36節が行われ、アストン・ヴィラが1-0でバーミンガムとのダービーマッチを制した(バーミンガムダービー)。
両チーム無得点で迎えた8分すぎに、衝撃的なトラブルが発生。アストン・ヴィラがコーナーキックのチャンスを得たものの、この直後に観客の一人がピッチ内へ侵入し、アストン・ヴィラの主将ジャック・グリリッシュを背後から殴った。英『INDEPENDENT』や『Evening Standard』によると、この観客はバーミンガムのサポーターであるとのこと。バーミンガムは愚行に及んだこの観客に対し、本拠地セント・アンドルーズ・スタジアムへの生涯入場禁止を言い渡した。
まさかのトラブルに見舞われたグリリッシュだが、67分に敵陣ペナルティエリア左隅からシュートを突き刺し、これが決勝ゴールに。試合後に行われた英『Sky Sports』のインタビューで、ダービーマッチで勝利に貢献できたことに対する喜びを露わにした。
「コーナーキックを得たと思ってポジションにつこうと思ったら、顔面に腕が当たるのを感じた。サッカーに敵対は付き物だけど、こんなことはあってはならないと思う。今日は人生最高の日さ。ヴィラのキャプテンになってから初めてここ(バーミンガムの本拠地)に来て、決勝ゴールを挙げるなんて夢のようだよ」
同じく現地時間10日に行われたプレミアリーグ第30節(アーセナル対マンチェスター・ユナイテッド)でもピッチ内に観客が乱入するなど、英国のサッカー界で不祥事が相次いでいる。スタジアムのセキュリティ強化は急務と言えるだろう。
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