大河ドラマ「麒麟がくる」斎藤道三役に本木雅弘、織田信長役は染谷将太に決定

来年1月放送のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の出演者発表会見が行われ、斎藤道三役を本木雅弘、織田信長役を染谷将太、道三の娘で信長の妻となる帰蝶役を沢尻エリカが演じることが決まった。本木は主演した「徳川慶喜」(1998年)以来22年ぶりの大河出演となり、「浦島太郎な気分もありますが、久しぶりの大舞台に身が引き締まる思いです。道三は下剋上の代名詞、“美濃の蝮(まむし)”という異名も持ち、冷酷非道な策略家という印象もあるが、常に先見性を持って合理的に生きていた、あの時代にとっては新しい人物。私は雄々しさとは皆無ですが、巳年生まれで物事に対するしつこさは道三同様に持ち合わせています。皆さんをねっちりと刺激したい」と意気込みを明かした。

同作は長谷川博己の主演で、大河ドラマとしては初めて戦国の知将・明智光秀の生涯を描くもの。光秀や信長、道三、豊臣秀吉、徳川家康ら歴史に名を残す戦国大名たちが英傑となる前の時代から描き、それぞれの誕生を描き出す。脚本は大河ドラマ「太平記」などを手掛けた池端俊策氏が書き下ろす。

信長役の染谷は「信長は誰が演じるんだろうと他人事のように楽しみにしていたので、まさか自分が演じることになるとは」と自身も驚く配役だったようで、「制作陣からも新しい信長を、革新的な信長を一緒に作っていきたいと言われ、こんなにぜいたくなことはない。どんな信長になるのか、自分も楽しみにしています。新しい信長と言葉で言うのは簡単ですが、それを有言実行したい」と初の大河出演に意欲をにじませた。

同じく大河初出演となる沢尻は「芸能生活20年目にしてやっと、ようやく大河に出演することができます。本当にうれしく思います」と涙ぐみながら出演の喜びを明かし、「たくさん失敗も挫折もして、いろいろ学んで成長して、ここまでやってくることができました。これが沢尻エリカの集大成だと思っています。楽しみながら誠心誠意役に向き合って、1年間充実した芝居をしていけたら」と訴えた。

会見では物語序盤の美濃編の出演者が発表され、門脇麦、岡村隆史、石川さゆり、西村まさ彦、高橋克典、上杉祥三、尾美としのり、堺正章、伊藤英明の出演も決定。光秀が美濃で出会う農民・菊丸役で大河初出演する岡村は「ほぼ『チコちゃん』のおかげ。チコちゃんが大河に出るわけにはいかないということで私が選ばれたのでは」と、出演する同局バラエティー「チコちゃんに叱られる」のおかげだとアピールしていた。

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