閉校する山の中学校にサプライズ、AKB6人登場

 神奈川県西部の山あいにある松田町寄(やどりき)地区で、学校統合に伴い10日に最後の卒業式と閉校式が行われた町立寄中学校に、人気アイドルグループ「AKB48」のメンバー6人がサプライズで登場した。72年の歴史の最後に花を添えた。    同校の卒業生で、作曲家として活躍する石井亮輔さん(34)が楽曲提供をしている縁で、メンバーの出演が決まった。

 出演したのは、山内瑞葵さん(17)、北澤早紀さん(21)、浅井七海さん(18)、小嶋真子さん(21)、茂木忍さん(22)、村山彩希さん(21)の6人。閉校式後に開かれた卒業生や地元住民らの懇親会のアトラクションに突然現れ、ミニライブを行った。

 メンバーは体育館の舞台で「ヘビーローテーション」「会いたかった」「365日の紙飛行機」の3曲を立て続けに披露。MCでは「5人の卒業生の皆さん、おめでとうございます」などと同校最後の卒業生を祝福。「ジャンケン大会」が2回行われ、メンバーとジャンケンをして勝ち残った1人にそれぞれサイン入り色紙が贈られた。    後半は石井さんが作曲した「LOVE修行」から入り、「恋するフォーチュンクッキー」で締めた。出席者の多くは突然の登場に当初、「本物?」などと信じられない様子だったが、ヒット曲をそろえたラインアップに一緒に歌いながらライブを楽しんだ。    ライブを見守った石井さんは「曲はAKB側と話し合って決めた。(卒業生たちに)喜んでもらえてよかった」と笑顔を見せていた。    この日の模様は24日にNHKテレビで放映される予定。

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