強力ヤンキース打線 シーズン300本塁打達成の可能性は?

昨季、メジャーリーグ新記録となる267本塁打を放ったヤンキース打線。ジャンカルロ・スタントン、アーロン・ジャッジらを中心とした打線の顔ぶれはほとんど変わっておらず、今季も引き続き対戦する投手たちにとって脅威となるだろう。MLB公式サイトでヤンキースの番記者を務めるブライアン・ホークは、ファンから寄せられた「ヤンキース打線は各選手が健康であれば300本塁打以上を打つことができるか」との質問に対して回答。シーズン300本塁打を達成する可能性はあると考えているようだ。

ホークはシーズン300本塁打が「驚異的な数字」であるとしつつも、「可能性が全くないわけではない」と考えている。なぜなら、昨季の267本塁打はジャッジが7週間欠場し、ゲーリー・サンチェスが極度の不振に陥り、ディディ・グレゴリアスが2度にわたって戦列を離れ、ルーク・ボイトの加入まで一塁手が低レベルなパフォーマンスを続けていたなかで達成されたものであるからだ。

2017年に合計111本塁打を放ったスタントンとジャッジは、2人で100本以上のホームランを打つ可能性がある。サンチェスは不振から脱することさえできれば30本塁打以上を期待でき、ミゲル・アンドゥハー、アーロン・ヒックス、グレイバー・トーレスの3人で合計75本塁打前後を計算できる。遊撃に入るトロイ・トゥロウィツキーとグレゴリアスで合計20本塁打、一塁に入るグレッグ・バードとボイトで合計25本塁打と仮定すると、ここまでで100+30+75+20+25=250本塁打となる。

さらに、ブレット・ガードナー、DJレメイヒュー、オースティン・ロマイン、クリント・フレイジャーらも控えており、各選手が期待通りの働きを見せれば、シーズン300本塁打は決して非現実的な目標ではない。実際、ジャッジは先日「チーム全体が健康であれば、昨季樹立したシーズン本塁打記録を更新できると思う」と語っている。

「僕たちは良いチームだ。多くの打者が優れたコンタクト能力を持っているし、ボールにしっかりコンタクトできれば打球はフェンスを越えていく。記録更新の準備はできているよ」とジャッジ。若きスラッガーの言葉通り、ヤンキースはチーム本塁打数を夢の大台に乗せることができるのだろうか。我々は驚異的な記録の目撃者となるかもしれない。

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