売春あっせん疑惑などで警察の捜査を受けている人気グループBIGBANG(ビッグバン)のV.I(ヴィアイ=28)が11日、自身のインスタグラムを通じ、芸能界を引退する意思を表明した。
疑惑の舞台となったのはV.Iが取締役を務めていたソウルのクラブ「バーニングサン」で、客に対する暴力行為やそれをもみ消した警察との癒着、薬物取引について捜査が進んでいる。
だが実は、この事件に対し韓国社会の関心を最も強く引き付けたのは、クラブのVIPルーム内における性犯罪疑惑だ。同クラブを巡り、暴力行為・警察癒着の疑惑報道が出たのは、今年の1月下旬。その直後、ネット上である動画が流布し始めた。
動画を見た韓国人男性は、次のように語る。
「酒か薬物か、何かに酔って正体をなくしたように見える若い女性に、男性が性行為を働いているのです。正直、嫌悪感しか覚えませんでした」
これを受け、韓国のマスコミ各社は真相を追跡。ケーブルテレビのJTBCは2月7日、クラブ関係者らの次のような証言を伝えた。
「あそこ(VIPルーム)は本当に隠された場所です。あそこにセキュリティを配置したのは、一般の客が入れないようにするため。部屋の中で、ケンカで流血沙汰になろうが、性暴行をしようが、(セキュリティは)関心を示しません。女性の悲鳴が上がっても、ああ悲鳴だな、と思って見過ごすだけ」
何とも身の毛もよだつ話である。捜査の進む暴力行為・警察癒着の件に比べ、この問題で容疑者が特定されたとの話は聞こえてこない。
ソウルのクラブには、日本人女性の客も少なくない。客の安全確保のためにも、徹底した真相解明が待たれる。(文◎編集部)