「中学給食、早期実施を」 葉山町議会が決議案可決

 神奈川県葉山町議会は12日、中学校給食の早期実施を求める議員提出の決議案を賛成多数で可決した。

 町議会は昨年3月、町が町立葉山中学校敷地内に計画していた給食センター整備費(総額18億7880万円)が高額などと指摘。2018年度一般会計当初予算案に計上された設計費を予備費に積み増し、凍結した。これを受け、町は現在、新たに候補地を2カ所に絞り、用地交渉を進めている。

 決議案は近藤昇一氏(共産)が提出し、5氏が賛成者に名を連ねた。決議案では「(葉山中での)計画案も大規模な整備費がかかることから頓挫し、用地選定もいまだに定まっていない」と指摘。「用地確保と施設整備を早急に進めながらも、同時に当面の措置として、完全給食の提供ができるよう求める」とした。

 また町議会は同日、日米地位協定の抜本的見直しを国に求める議員提出の意見書案を、全会一致で可決した。

© 株式会社神奈川新聞社