アジアカップ2019で準優勝に終わった日本代表では、攻撃オプションがまだまだ物足りないという課題が見えてきた。南野拓実、堂安律、中島翔哉（アジア杯は離脱）の2列目は今後も重要な存在となっていくだろう。しかし、彼らも親善試合とは違う真剣勝負の場になると簡単に相手を攻略することはできなくなる。ベンチメンバーを含めもう少し層を厚くしたいところだろう。
そこで気になる存在なのがベシクタシュで調子を取り戻しつつあるMF香川真司だ。香川はロシアワールドカップでベスト16入りに大きく貢献したが、ドルトムントでは出番が激減。アジアカップまでに状況が好転することはなく、森保ジャパンではテストすらされていない。
しかしベシクタシュにレンタル移籍してからはすでに3得点を記録しており、トルコ『Sabah』は「日本のサッカーファンは香川が代表で再びチャンスを与えられるか議論する」と伝えており、6月に行われるコパ・アメリカ2019を含め香川がいつ森保ジャパンから声がかかるのかは非常に気になるポイントだ。
アジアカップのやり方を続けるならば、香川はひとまず南野のライバルとなるだろう。現時点ではどちらが上と決めるのは難しいが、こうしたサバイバルは双方にとって刺激になるのは間違いない。
もちろん香川も今の活躍を続けることが招集の前提条件にはなるはずで、継続的に出場しておくことが重要だ。今のパフォーマンスならば代表に定着することも可能なはずだが、若手が多くなった今の日本代表に香川は何をもたらせるのか。
