<木更津市議殺害>娘婿DVで後継取り止め 関係者「妻へ暴力、候補に適さず」

©株式会社千葉日報社

 木更津市議の石川哲久さん(71)が同市の自宅マンションで殺害され、殺人容疑で娘婿の無職、石川祥一容疑者(44)が逮捕された事件で、哲久市議の後継として祥一容疑者が今春の同市議選に立候補することが決まっていながら取り止めになったのは、容疑者のDV(ドメスティックバイオレンス)が原因だったことが12日、関係者への取材で分かった。関係者は「家庭内暴力を振るう人物は市議選候補に適さない。犯行は逆恨みだと思っている」などと話している。千葉県警は、容疑者が後継取り止めに不満を募らせた可能性もあるとみて、捜査している。

 関係者によると、容疑者は昨年春ごろ、哲久市議の後継として今春の同市議選に立候補する意思を固め、哲久市議と一緒にあいさつ回りなどをしていた。

 昨年5月に容疑者の妻が容疑者からDVを受けたと木更津署に相談し、同6月ごろ、哲久市議らは「妻に暴力を振るうような人物は適任ではない」と判断。これを受け、祥一容疑者を後継とすることを取り止め、哲久市議が“続投”することになったとみられる。

 容疑者の妻は同7月ごろから離婚について親族らに相談し、同10月ごろから離婚協議をしていたという。

 また、岡山市で生活していたという容疑者が、9日に哲久市議宅を訪問する予定はなかったとし、関係者は「容疑者が木更津に来ていたことは知らなかった」とも話している。

◆死因は失血死 木更津署特捜班

 木更津署特別捜査班は12日、殺害された石川哲久さん(71)の死因について司法解剖の結果、体の複数カ所に傷を負い多量の血液を失ったことによる失血死だったと発表した。頭部には鈍器のようなもので殴られた痕があり、胸部と腕には包丁のようなものによる刺し傷と切り傷が複数あったという。